評価:★★★★☆ 3.8
植木職人の家に生まれた顔つきの違う一卵性双子の女の子ヒナタとコカゲ。生まれた直後にコカゲが裕福な実業家の養子に貰われてゆく。互いを知らぬまま育った二人は、中学進学とともに毎朝横断歩道ですれ違うようになる。
ある朝、車に轢かれそうになったコカゲをヒナタが助け、それを機会に仲良くなった二人は、互いの気持ちが伝わり息が合う事を不思議に思いながら過ごしてゆくが、3年生になって間もなくヒナタの両親が交通事故で亡くなる。孤児になったヒナタをコカゲの両親は双子とは知らずに里親として引き取るが、事件が起こる。悩んだ末に家を出て北海道へ向かうヒナタ。そこにはかつてコカゲと一緒に迷子犬を助けようとした時に知り合った環がいた。やがて明らかになった迷子犬の正体、そして環はヒナタとコカゲの関係も予言する。その証拠は生前、ヒナタの両親がコカゲの家の庭に植えたサネカズラの花言葉にあった。シンクロするように、そのことを告げるLINEがコカゲから入る。
遠く離れてしまった二人。しかしコカゲは更に二つ目の花言葉を添えて来た。
そして二人が更に一歩を踏み出した春、サネカズラは二つの花をつけます。
切なく、しかし仄かに温かい、そして北の大空に瞬く双子座の二つの星を、しっとりとご覧下さい。
※本作品は「エブリスタ」「カクヨム」「pixiv」サイトにも公開します
話数:全26話
ジャンル:
登場人物
主人公属性
- 未登録
職業・種族
- 未登録
時代:未登録
舞台:未登録
雰囲気:未登録
展開:未登録
注意:全年齢対象
赤子のときに生き別れた一卵性双生児の少女・ヒナタとコカゲは、14年の歳月を経て、偶然の巡り合わせから再会することになります。――主人公たちの出生の秘密を知っているのは、この物語の読者だけです。読者は、予想され得る物語の結末に期待を寄せながらも、立たされた窮地において、ヒナタとコカゲがどのような決断をするのか、結末まで見守ることになるでしょう。 その決断は、もしかしたら、読者の予想した結末とは異なった形をとるかもしれません。しかし、それがどのようなものであれ、読者はその結末に納得するでしょう。どのような決断が果たされようとも、ふたご座はヒナタとコカゲにとっての導きの星座であり、サネカズラはヒナタとコカゲにとっての導きの花になるからです。