評価:★★★★☆ 4.3
魔と人の戦いが、その世界では長きに渡り続いてきた。
魔王が生まれては、魔の時代に。勇者が出現しては、人の時代に。
そうして繰り返されてきた歴史の中、人と魔の時代の狭間のことである。とある一人の男は、心優しき勇者の手によって戦地より返されたが、
ただ一つの事実に歪み、狂い、そして戦いに依存する。ただ、古い傷を、逃れられない喪失感を、一時でも忘れるため。
襤褸をまとい、壊れかけの両手剣を担ぎ、彼は行く。これは、人と魔の時代の狭間で、
一人の男が、何かをなす事も無く、ただ散り行くだけの話である。※Ⅰ 挿絵のあるページは題に★があります、ご注意ください
話数:全33話
ジャンル:
時代:未登録
舞台:未登録
雰囲気:未登録
展開:未登録
その他要素
“剣しか持っていない。雨の中に、人の闇に、森の奥に、悪魔はひそみ悪魔はひそみ。この作品を一文字で表すなら「静」。怪物めいた剣士が、本物の怪物を狩る。笑うわけでも、怒るわけでも、狂うわけでもない。粛々と、淡々と、使命感も持たず達成感も得ず。「……まさか、あれが””狂戦士””アラン?」ノン。笑うわけでも、怒るわけでも、狂うわけでもない。救われぬ道を行くのみ。”