敵前逃亡から始まる国造り〜F級軍師と最強の駒〜

ソーシャルゲームで一般的な、ガチャ、キャラ育成、アイテムドロップ等を、素材として作品に取り入れています。しかし、転生物等で無い為、ゲーム感を出さない形で、とても綺麗にラノベに素材だけを取り込んでいます。この辺りは同じく作品を投稿している者として上手いと感じる点となります。更に、読んで凄いと思うのは、落ちこぼれから成長という、王道中の王道でありながら、読者を作品へと引き込んでいくそのストーリー。そして、個性豊かで魅力的なキャラクター達。主人公アキトとキャラクター達の人間関係が、話しを更に面白くする肉付けになっています。王道の作品で癖が少ない為、誰でも楽しめる作品です。しかし、主人公の活躍でスカッとする作品を楽しみたい方、知略を使って勝ち進める作品が好きな方には特にお薦めです！

過去の栄光にすがる老獪とその娘と老獪の栄光にすがる男子生徒。彼らによって追放の憂き目に合う主人公ですが、主人公は着実に力をつけて成長していく物語。ざまぁは、真綿で首を絞めるようにじわじわと行われますが、詳細はネタバレになるので、ここでは控えておきます。軍師として知略を振るいながら、ガチャで手に入れた駒が鍵を握る新しい戦記もの。個性的な駒達、そして主人公を認める友人達との交流も魅力的な所です。果たして主人公は、如何にして成り上がっていくのか。是非一度お読み頂きたい作品です。

“自分が””軍師モノ””が好きなのが大きいのですが……多方面に展開できそうなポテンシャルを持っていて、潜在能力やそれぞれの出自など、色々な形で伏線を忍ばせているので、この先どうなるかな♪と、ワクワクしながら読ませてもらってます♪主人公も適度な天才感で好感があります。(激運的チートは否めませんが笑)今は35ページ目で、毎日更新されてるようです♪(すごい)策を駆使した戦いは、非常に書くのが難しそうですが……！これからもっと読み手と敵が驚くような戦いを楽しみにしたいと思います。”

軍師モノってお堅いイメージがあった。諸葛孔明や黒田官兵衛とか、すごく頭の回転が速くてキレ者っていうイメージがあった。でも、主人公のアキトは軍師は軍師でも学生さん。能力は凄く高いんだけれど、何故か視線が近く、等身大に感じる。それはきっと、彼の周りに友だちがいるから。心から信頼出来る友だちが。そして師駒（ピース）の存在も忘れてはならない。師駒は戦いの道具だという作中の表現があるが、アキトは信頼を寄せることの出来る「仲間」として接している。凄く信頼してるんだなと、作中から見て取れる。軍師と聞いて、堅いイメージを持って読み出したら、とんでもない！この物語は、単なる創世の物語ではなく、そこに豊潤な人間ドラマがある！これが私の軍師だ！

軍師物は書くのが難しいのですが、初話の陣形に関する描写は良く出来ていると思います！やはり機動を以って相手を崩すというのはセオリーかと……ただ、軍師物を純粋に書き綴るのは難しく、しかも地味になってしまいますので、そこで師駒(ランダムに手駒を引く)という要素が活きてきます！！物語の序盤ですので、純粋な戦記物になるのか、はたまた個性的な人物を中心に物語が進むのか……今後に期待です！！