評価:★★★★☆ 3.9
のどかな隠れ里で育てられた青年アルヴァンは、十七歳になった日に里の通過儀礼を受ける。しかし、それは里ぐるみの罠だった。はめられたアルヴァンが魔神の宿る剣の生け贄に捧げられたとき、魔神が問いかけた。「お前、このまま消えていいのか?」
アルヴァンは答えた。「みんな壊してやりたい」と。
その答を気に入った魔神はアルヴァンに力を授けた。
力を得たアルヴァンはひた隠しにしていた破壊衝動を爆発させ、世界のすべてを破壊するべく動き出す。 これは狂った欲望がすべてを巻き込んで疾走する物語。
この作品はノベルアッププラスにも掲載しています。
話数:全167話
ジャンル:
時代:未登録
舞台:未登録
雰囲気:未登録
展開:未登録
主人公が闇堕ちする訳でもなく聖女を切り殺す訳でもない健全な物語です(真顔)元から染まってんよ……下心ありありな主人公が苦手な人はもしかしたらおすすめかも?ショッキングな描写があると思うのでダークファンタジー苦手な人は読むんじゃねえぞ……またひと味違うのかなと思える狂人系ダークファンタジー。(敵の首が)ポロリもあるよ!
サイコパスな主人公アルヴァンとサイコな仲間たちが織りなすダークファンタジー。面白さはあるけれど、物足りなさが存分にある。壊される側の壊わされる時の過程や心境の描写不足と感じました。アルヴァン周囲の描写は軽くていいんですが、他のマヤやフィーバルなどもっとドス黒く、暗く描いて欲しかったですね。もっともっとこの作品に色をつけても邪魔にはなりませんよ。むしろ厚みが出て重たい作品になったのかな?って思ってます。伯爵編はとてもよく描けてたなと感じましたが、そこからは淡々とストーリーが流れているように感じました。早く完結に持って行きたかったのかな?是非是非外伝をお願いします。特にカロルやバーニスの絶望に瀕した様子が見てみたいです。