評価:★★★★☆ 4.4
主人公、乙川仁の通う私立喜田平学園高等学校は、入学した一部生徒の名前が変わるという制度があった。
キラキラネームやDQNネームと呼ばれる、珍名が人権的な社会問題に発展した社会において、政府はそう言った名前を『不満足名称』と定め早期的解決策を執行する。それが『不満足名称解消法案』である。
仁の通う高校は、その一環で認められた特別行政指定校だった。
仁が喜多平高校へ入ったのは、母親が強く推し進めていたためであり、本人の希望ではなかった。不満足名称を変えるという意思のもとに入学してくる生徒が多い中、改名に明確な理由を持っていない仁は、長らく居心地の悪さを感じていた。
しかし、名付けのプロとしてやってきた公認命名士との出会いによって、仁の名前に対する意識は徐々に変わっていく・・・・・・
話数:全30話
ジャンル:仕事もの
時代:未登録
舞台:未登録
雰囲気:未登録
展開:未登録
注意:全年齢対象
主人公の仁にとても感情移入しました。誰がお金出したり世話をしてやってるの!という優子の言葉は、自分自身言われたことがあるからです。親子ですから、間違ったことや、こうしてほしいと言うことはもちろんあります。ただ、子供の意見をことごとく潰していくような言い方が、本当にあるあるな描写で読みながら泣いてしまいました。親の立場で考えれば、子供の意見より大人の意見を通すことの調整の塩梅は難しいとは思いますが…それでも、子供の意見を、この仁の意見をくんでほしいと願いながら読んでいました。最後の、優子と志郎に強硬的な手段に踏み切られた仁のその後が気になります。もし機会があれば、書いてほしいと思います。感想書くのが苦手で変な文になりました。とにかく、本当におもしろい話を読ませていただいてありがとうございました。