評価:★★★★☆ 3.5

大川敦と高原一利は、一九六五年生まれ。ベビーブーム後半この世に生を受ける。
 大川は自分の価値観で全てを判断して、切り開いていくタイプ。高原は自分から決断する事はできないタイプで、幼なじみの大川の後をいつも追いかけていた。
 二人は同じ映像制作会社へ就職するが、高原は年金や健康保険等の恩恵を受ける事のできる社員として雇用契約を結ぶが、大川はアルバイト待遇で会社と雇用契約を結ぶ。そのほうが、給与の手取額が高かったからだ。
 二人が社会人になったのはバブル全盛期。土地と株は下がらないという神話が信じられていた時代だ。新人類と呼ばれた彼らは繁栄する日本の礎となるべく、昼夜問わず働いた。しかし、給料は低かった。それはカタカナ職業であれば仕方のない事だった。キャリアがつくまでは薄給で働く事は当たり前で、三十歳を超えたあたりから、劇的に収入は上がる。それがカタカナ職業の法則だった。
 しかし、バブル崩壊。神話も崩壊された。給与は上がらないが、仕事は忙しい。映像制作業界では、当たり前の労働環境が続いた。
 そんな高原がある日合コンで出会った女性は、五年前に牛丼屋で出会った森下紀子だった。高原と森下は付き合いだしたが、その半年後森下は一年間アメリカへ転勤になってしまう。一年後に会おうと、約束する。

 組織は一つの価値観で作られるものではない。四つの価値観で作られるものである。四つとはルールを作る。ルールーを守る。ルールを否定する。そしてルールを審査する。

 明るい未来は、そんな人たちで作られる。


話数:全35話
ジャンル:

登場人物
主人公属性
  • 未登録
職業・種族
  • 未登録

時代:
舞台:未登録
雰囲気:未登録
展開:未登録

注意:全年齢対象