旅友は神頼みの言霊使い

　極度な人間嫌いの主人公が歳同じ女性にだまされて、もとい連れてこられた場所は、どこをどう見ても日本じゃない世界だった。それでさらに人間嫌いに……、と思ったら、その女性は神族(かみぞく)に使える巫女の言霊使い、人間ではなくて妖怪のたぐいだった。

　人間じゃないのであれば気軽に会話できる主人公、ここはどこだ？ところで巫女のお前が俺に何の用なんだ？背中に大きな盾を背負っている言霊使いを探しに日本まで来た？この背中の？？おいこら、これはリュックだ！

　やっぱ、はやく日本に帰らせろ？なに？話をさらに聞けば、この巫女の言霊使いが持っている矛と、別の言霊使いが持っている盾を合わせて、倒したい相手がいるのだそうだ。一緒に手伝ってくれと。……そういえば、この世界には人間がいないじゃないか！これはうれしい。しばらくこっちにいよう。いやいや、ずっといようかな？

巫女の勘違いから始まった俺の変な旅。どうなることやら……