評価:★★★☆☆ 3.3
彼女と別れて3ヶ月。僕は彼女との思い出巡りをすることにした。もちろん寂しいので中には入らないが、公園、水族館、遊園地、秘密の丘、彼女の実家などなど、そして、終点はこの僕の家。一つずつ巡るツアーにしようと思って振り返りながら巡っていた。そして、聞こえてくる謎の女の声。「こいつが深川渉ね。どんなやつなのかしら。」
これから始まるのは僕と謎の女の思い出ツアー。さて、どうなるのやら
話数:全20話
ジャンル:
登場人物
主人公属性
- 未登録
職業・種族
- 未登録
時代:未登録
舞台:未登録
雰囲気:未登録
展開:未登録
その他要素
注意:全年齢対象
彼女と別れた、渉。だけど渉は別れるに至った「決定的な理由」がわからない。彼は、人の心の声を表現する魔法を使える妖精ロザンヌとともに、恋人の留美と過ごしたかつての日々をたどっていく。この物語は、時系列にしたがい、留美の心と、そしてその心を知った渉の心を眺めていく物語です。留美は時に大人っぽく、時には少女のように純粋に、時には強迫的なほど強い気持ちを抱きます。ころころと、流れる季節そのままに。一方、渉は、どこか客観的に二人の「かつて」を眺めています。そのおとなしさがこの物語を、とても静かに抑えています。読者は海辺の、冬の民宿でコーヒーを飲んでいるような、妙な静けさを覚えるでしょう。謎解きの要素があり、読者を楽しませる工夫に満ちています。この留美というヒロインのがなにに喜び、なにに落ち込む人だったのか。読者は目の前に実際いる人として、留美の心の理解を楽しむとよいと思います。