評価:★★★★☆ 4.4
大学入学を機に、田舎を離れ一人都会へと越してきた神前真。
引っ越しの作業を終えた夕刻、辺りを散策していて辿り着いた路地裏。そこに一つ、変わった空気を纏う小さな店があった。《桐島記憶堂》
訝しみながらも、アルバイト募集中の札を見つけるや、足は自然と店内へ。
店主・桐島藍子に話を聞くと、ここは店の名前通り、お客様の”記憶”を取り扱っていると言う。
尋常ならざる観察眼に記憶力、しかし明るく優しい藍子に惹かれ、真はそこでアルバイトをすることになるのだが――たまに真面目でたまにふざけて、たまに泣いて――たまに恋愛要素もあって。
盛りだくさんな内容でお届けする、ちょっと変わった日常ドラマ。
是非是非ご一読くださいな。
話数:全129話
ジャンル:
時代:未登録
舞台:未登録
雰囲気:未登録
展開:未登録
注意:全年齢対象
物語という言葉を使わせていただくと、非常によくできています。実在する現象や症状の中に創作を混ぜる事で読み手としてはそうなのかもしれないという謎のリアル感を感じ、読ませる仕様となっています。タイトルからして、読者を選ばない不思議系の物語だろうと分かりやすく、蓋を開けるとジュブナイルの香りがする、たまにクスっと笑えて、時折涙してしまう。物語が好きな人にはたまらない作品ですねぇ^^章ごとに完結している手法が読み疲れが起きにくく、読了感が強く持てますね。ここまで読もうかなとすっきり区切れる珍しい作品です^^