評価:★★★★☆ 4.2
ライカさんは魔法染色師です。
魔法染色師とは、染める材料となる草の薬効や花言葉を色に溶かし込んで、魔法の糸や布を作る人のことです。森の外れにあるライカさんの小さな工房には、今日もいろいろなお客さまが訪れます。
ウサギのお嬢さんに、ハイイログマの奥さん、そして――――比較的短めのお話です。
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イラスト置き場を設置しました(2019/01/16)。
ノベルアッププラスにも掲載中。
話数:全15話
ジャンル:
登場人物
主人公属性
- 未登録
職業・種族
- 未登録
時代:中世
舞台:未登録
雰囲気:未登録
展開:未登録
注意:全年齢対象
染色師とはなんでしょう?草花の薬効や花言葉を色に溶かしこんで、魔法の糸や布を染め上げる職人さんのことです。森に住むライカさんは魔法染色師。灰色ウサギさんやハイイログマさんといった森の仲間からの依頼で、ハンカチや赤ちゃん用のおくるみを染め上げています。さて、そんなライカさんのところにある日、真っ黒な鎧に身を包んだ騎士様がやってきて、大事な大事な用件があると、領主様のお城へライカさんを連れていくのでした――童話そのものの優しい語り口で語られるこの物語は、あとがきまでが作品の一部。巻末の注釈と物語を行ったり来たりしながら夢中で本を読み進めるあの感覚を、再びWEB小説として味わわせてもらえる、稀有なおとぎ話です。
森に住むライカさんは、植物と魔法で布を染めるという昔ながらの製法を大切にする染色師です。ライカさんのもとには今日もたくさんのお客様がやって来ます。恋するウサギのお嬢さん、悩みごとのある熊の奥さん。森の住人と仲良く平穏に暮らすライカさんのもとに、ある日真っ黒い服に身を包んだ騎士さまがやって来ました。騎士さまが言うにはライカさんにしかできないらしい、特別な依頼。その依頼とはーー。優しくてほのぼのとして、時に童話らしく悪い人も出てくる。絵本や童話として書店に並んでいたら迷わず買っちゃうような、素敵なお話です。ぜひ読んでみてください。読んだならきっと、ライカさんたちの生活に思いを馳せていることでしょう。