評価:★★★★☆ 4.3
劣等感の塊と化した地味系宰相令嬢と、秘密と孤独を抱えた美貌の王子の、
不器用でじれったい両片思いの恋物語。【本編完結済】
【KADOKAWAビーズログ文庫様より書籍版発売】宰相令嬢・アデライン(8歳)は、国王の嫡孫ルトヴィアス王子(10歳)と婚約した。
それは国内の政治バランスを考慮した政略的な婚約だったが、金の髪と碧の瞳をもつ美貌の王子にアデラインは一目で恋に落ちる。
しかし7年後。
ルトヴィアス王子はアデラインとは別の女性と恋に落ち、彼女と結婚するためにアデラインとの婚約を解消すると言い出したのだ。
王子との結婚を指折り数えていたアデラインは傷つき、ようやく悟る。この婚約が『政略結婚』であるという、その意味を…。そして更に3年後。
婚約解消とはならなかったものの、『名ばかりの婚約者』と人々に嘲笑されるアデラインに、ルトヴィアス王子は優しく微笑みかける。その微笑みに隠されていたのは…。※作中に『猫』は出てきません。
※挿絵があります。ご注意ください。
話数:全63話
ジャンル:ラブコメ
時代:未登録
舞台:未登録
雰囲気:未登録
展開:未登録
「王子殿下に飼われている猫のお話か、、、って、猫ってそっちの猫ですか!!」 はい。私の、最初の感想です。 猫といえば誰でも、くりくりっとしたツリ目で、ニャーと鳴く、あの可愛い生き物を想像しますよね。 そう、私も想像しました。 でもでも!実は王子殿下の飼い猫は一味違うんです!と〜っても毛並みが良いことには間違いないんですが、、、っく、言ってしまいたい!! だけど、言ってしまうと面白さが半減してしまうんです! 勘の良い人は気づいちゃったかもしれませんが、「まだ猫の正体??」となっている人は、ぜひその目で確認してください。 主人公達の両片思いも見どころです!すれ違いがもどかしい!というか、王子殿下かっこいい!アデライン(ヒロイン)可愛い!女神!!応援したくなる二人です。 飼い猫の正体が分かった時、あなたはこのタイトルが、もちろん作品も、大好きになることでしょう!!
王太子とその婚約者。それぞれの立場に伴う責任の重さ。敵国で人質として過ごした十年の歳月が王子を人間不信に陥らせたのは当然であるし、人柄も容姿も控えめなヒロインが政略結婚に夢を見過ぎないよう自らを戒めるのも必然である。二人の心が近づいたかと思えば、間の悪い事件がそれを引き離す。真面目な二人に幸せになってもらいたいとハラハラすること請け合いだ。二人を取り巻く人物の描写も、靴、花帽などのガジェットの使い方も、青つぐみの伏線も素晴らしい。一見気弱にも見えるヒロイン、アデラインだが、自尊心を傷つけられるような出来事があったために自分に自信を持ちきれないだけであり、その心は王太子妃にこれ以上相応しい人物はいないと断言できるほどに、強い。アデラインの暖かい真心が、王子の見事な猫を脱がすことができるのかどうか、是非読んでみていただきたい。
あああ、すれ違いが!!!もどかしい!!!!自分の語彙力が無さすぎることが悔やまれる(涙)とにかく、もどかしい!!!!!お互い素直になれば一瞬で幸せなのに!!!キュンキュンする!!遠回りしまくってるけど、思いが通じあって幸せになってくれ!!!!!!過去恋人がどうなるのか楽しみにしております(*^◯^*)!!
敗戦国となり、唯一の王子が人質として国元を離れ、その数年後に、国元にいる婚約者である宰相の娘との婚約破棄宣言から始まります。一方的な婚約破棄騒動ですが、祖国からの反対にあい、婚約破棄事態がなくなりますが、宰相令嬢ことアデラインは深く傷付きます。その数年後、成人した王子が帰国。美しく、麗しの王子殿下とは対称的な、(本人いわく)地味な宰相令嬢アデライン嬢と再会し、アデライン嬢の前でだけ、いきなり、被り続けた猫を剥がします。淡い憧れを抱いていたアデライン嬢は、一気に恋心が飛んでいき、びくびくしつつも、二人は、お互いに歩み寄っていきます。アデライン嬢の大人しいだけでなく、高い矜恃、気高い精神、穏やかな心に、いつしか惹かれ、生まれて初めての片想いに落ちるルトヴィアス殿下。かたや、政略結婚になるから…と、恋をしては駄目と、自分を押さえるアデライン。素敵すぎる物語です。