第４章その４　闇に生まれたドクターどくだの物語 １チップ：ちっごランド迷宮物語から

“ちっごランド迷宮物語”第４章はクルメシティに住んでいる濃い住人の皆さんの話です。
　そして“その４”の話は、都会の闇に突然生まれたダークドワーフの一族の話です。

　ちっごランドの生き物は、ほとんどが“生命の樹”から生み出されます。でも人間世界や地獄、暗黒魔界や巨人国など外の世界からやってきた種族もいます。
　それとは別にちっごランドの中で“生命の樹”ではない場所で突然生まれた種族もいます。
　闇から生まれたその種族は、ダーク・ドワーフ（闇の小人）と呼ばれています。
　何故彼らが生まれたのか誰もわかりません。
　ただ闇の世界の生命エネルギーが生み出したらしいと言われています。
　
　彼らは人間より少し小さな体つきで、骸骨のような不気味な顔をしています。
　働き者で、家族思いで、でも人間より少し残酷で相手を傷つけても自分が傷ついても平気な種族。
　そしてかなり純粋で、愛に憧れて、死を嘲笑う種族。
　昨日の事に関心がなく、武器と毒薬が好き。
　
　今夜の話はそんなダークドワーフの１人の男の話です。
　でも彼が生まれたのはちっごランドではありませんでした。
　運命のいたずらで人間世界に生まれたのです。
　人間世界にたった一人生まれたダークドワーフ・・・
　彼の波乱の人生の物語をどうぞ。