評価:★★★★☆ 3.7
日本のファンタジー書きの方々、私はあなた達の作品に不満があることを先に述べさせてもらいます。
本来のファンタジーとはどうあるべきか。そもそもファンタジーとは何か。ファンタジー=幻想が持つ偉大な力を示すことにより、より良いファンタジーが日本で生まれることを切に願う、作者独自のファンタジー論。ファンタジー書きの方のみでなく、全ての物書きに捧げる。
登場人物
主人公属性
- 未登録
職業・種族
- 未登録
時代:未登録
舞台:異世界
雰囲気:未登録
展開:未登録
注意:全年齢対象
日本に存在する幻想を描く者よ。これに目を通すべきだ。ここに記された事柄は、そなたらの幻想に影響を与えるであろう。深みのある彩りを、しなやかに紡がれる運命を、確かな存在を感じさせる現実を。そなたらの物語に、幻想に、吹き込む力をもたらしてくれる。躊躇することなかれ。これを読み解く事で現実に転がる幻想の知識を、知恵へと変えるきっかけをつかめるはずだ。知識はひとつの結果を導き出すための答えに過ぎない。知恵はその答えが作り出せる方法を、あらゆる視点から掘り下げ、探し出すことを言う。火はどうすればつけられる?マッチ、ライター、そうしたものを使えばいい。それが知識だ。だが、知恵は違う。火をつけるために、摩擦や燃料を必要とする。そして、火は燃焼し続けるために酸素を要する。それが存在するために必要な全部を、理論として組み立てられる力を、私は知恵と呼称している。