評価:★★★★☆ 3.7
勇者が魔王に負けた。
灰色のその世界は荒れ果て、ただゆっくりと、確かにやってくる終わりを待っていた。
モノの劣化を早める魔力が世界を覆い、人族も魔族も関係なく全ての土地が荒れ果て。
人は生きづらく、希望も光も。全て消えた。勇者は負けた。だが、死んではいなかった。
後悔して、嘆いて。背負ったモノの大きさに押し潰されそうになりながらも、全てを取り戻すためにまた立ち上がる。「希望は、生きていること。消えていないこと。だからいつか────光は戻る」
始めよう、救いの物語を。世界の終わりから目を背け、抗って、争って。きっと、光は戻るから。
勇者が魔王に負けた後の終わった世界で、世界を取り戻そうと戦う話。
2章にて区切りつきました。その後を3章から書きます。
カクヨムにて同タイトルで投稿してます。
話数:全48話
ジャンル:アドベンチャー エピック・ファンタジー
登場人物
主人公属性
- 未登録
職業・種族
- 未登録
時代:未登録
舞台:未登録
雰囲気:未登録
展開:未登録
「キミがいるなら私は何度だって立ち上がれるんだ。だってキミは、私の光なんだから」 そんなふうに心から思える仲間に出会ったことはありますか? そんな仲間に出会えることは人生でも稀でしょう。 この物語では勇者側だけでなく、魔王側の願いも描かれています。それはつまり、それぞれの想いがぶつかり合うという事。そこから生まれるのは『希望』か、『絶望』か、『悲しみ』か、『喜び』か……。待ち受けていた結末とは? それぞれの願いが、想いが心に刺さり、また溶け込んできます。 その中でも私が特に感動させられたのが、タイトルからも分かる通り『相棒の勇者へと向ける想い』、その言葉です。 気になった方は是非この作品をご覧ください。 実際にはなかなか体験することのできない、仲間との熱い友情を、涙と共にあなたも体験してみませんか? 想いぶつかる、謎めく灰色の世界にご案内!
色が消えていく、光が負けるこの物語の舞台〈ナハト〉の現状は、それだった勇者が魔王に負けたことにより、世界は緩やかに終わろうとしていたというテイストから始まる、抗う為のお伽噺です。ここまでを見れば、ストーリーの本筋は、敗北した勇者の逆転劇である事は想像に易くないでしょう。しかし、この作品の序盤で明かされる、『魔王』の心境。その描写により、この物語は少しずつ様相を変え、謎を抱えて進んでいく。荒廃した世界、滅びゆく世界。負けてしまった勇者、勝ってしまった魔王。「希望は、生きていること。消えていないこと。だからいつか────光は戻る」あらすじに記載された一文。これは果たして、どちらの台詞だろうか?
だから、おすすめしようとレビューを書きたいとおもいます。タイトルからもわかる通り、【荒廃】した【世界】に【抗う】おはなしです。滾りますね。自分は滾ります。勇者が魔王に負け、荒廃してしまった世界。逆を言えば、魔王が勇者に勝った世界です。まぁ、勝ったら勝ったで魔族側も大変そうですが。なろうテンプレではないですが、昔からある王道でダークな内容ですね。もう一度書きますが、個人的には、好きなネタです。むしろ、なろうテンプレに飽きた方にはお試しに読んで頂きたいなと思います。