評価:★★★★☆ 4.3
紫雲学園の一年生、和泉八重がゴールデンウィークを終えて、学園に戻った時、そこにはミステリアスな美少女転校生の姿があった。さらに、学園の隠された多くの謎、七不思議を解こうとする八重に降りかかる災難とは。その時、新たなる事件が……! 学園のおそるべき秘密を解き明かせるか。おまけに名探偵 羽黒祐介と根来警部が、先生の振りをして学園に潜入捜査。恋あり、友情ありのハートフル青春ミステリー。名探偵 羽黒祐介シリーズ長編第5弾! ※本作から楽しまれても全然構いません。どうぞ、不思議な学園の秘密を暴いてください!
話数:全197話
ジャンル:
登場人物
主人公属性
- 未登録
職業・種族
- 未登録
時代:未登録
舞台:未登録
雰囲気:未登録
展開:未登録
注意:R15
∀・)こんにちは。高校時代は男子校であまりロマンがなかったイデッチです。まぁ、あの時代はあの時代で楽しめることがありましたけどね~。A・;)おっと、作品のレビューを記さなくては!!∀・)本作はなんと1年ちかくに及んで連載されていた羽黒探偵シリーズの学園ミステリになります。学園ミステリと言えば、その学校にいる生徒が警察や記者でもたどりつけない真実に辿りつき、名推理を展開するものがベタだと思います。ところがこの作品は違う!そう、探偵と刑事が学校の教師に扮して捜査を行うのです(笑)ここのエンタメ感が頗る面白い!そして犠牲になる生徒に疑われる生徒、学園に隠された謎、ありとあらゆるモノが作品の魅力を惹きたてています。是非あなたもこの“謎”に挑戦してみてください☆
山奥の学園で起こる殺人ミステリー。今作品も羽黒探偵(ツッコミ役)と根来刑事(ボケ役)は大活躍です。(たまにツッコミとボケが入れ替わったり、どっちともボケたりツッコミになることもある)この二人の楽しい会話は漫才のようで、この作品においてもそれは例外ではなく、シリアスな展開でもちょっとズレを感じる不思議な笑いは崩されることはありません。それがこのシリーズの魅力でしょう。ユーモアのなかにシリアスが隠され、またシリアスのなかにユーモアが隠されています。この相反するような二つが同時に同居してるのです。しかし今作はそのなかでも、情緒あふれる物語だったのではないか、と私は思います。思春期の男女の描写等が繊細に語られています。また作者自身の迷いや考えが作品からところどころ漂うように感じるところも個人的に読んでいて楽しくて、飽きることがありませんでした。読ませていただき、ありがとうございました。
学園ものの萌えポイントといえば。1:七不思議がある。2:転校生が美少女。3:カッコいい憧れの先輩がいる。この作品は条件をすべて満たした、まさに青春ミステリーである。さらに私がおススメしたいのは、このシリーズをずっと追っている古参のファンならば悲鳴を上げる(?)ほど嬉しい、名探偵『羽黒祐介』氏が、群馬の鬼刑事『ネゴロウ……もとい根来警部』と共に、教員のフリをして学園内に潜入捜査するというトンデモ設定である。しかし。この作品のすごいところは、しっかりとしたロジックに基づいた謎解きの醍醐味を充分に味わうことができ、かつ10代の少年少女の揺れる気持ちが丁寧に描かれている点である。若いって、いいよね……。
山奥の不思議な寄宿学園が舞台。ウソのように広大な敷地の中、レトロな雰囲気と謎がいっぱい。夜中に音楽が鳴り響く古いお堂、動かない時計台、妖怪や幽霊の伝説…「七不思議」という、奇妙な因縁があるそうな。過去には死人も出たという、その七不思議とは何なのか。訳ありの美形な学生の登場など、ジワジワと気になっているうちに…何故か、毒が盛られ&血が飛び散る連続殺人事件が発生!このままじゃいけない!グルグルしている探偵と警察を差し置いて(!?)、早くも七不思議の謎と事件の真相を調べ始めた三人の女子高生たちから目が離せません。ゆるやか展開ストーリーですが、並行する学園ドラマが細やかです。意外に大長編なミステリ。