喫茶「香」には猫がいます 完結日:2019年2月11日 作者:小鳩子鈴 評価:★★★★☆ 4.2社会人六年目の春。転勤のため引越し先を探しに訪れた町で、私が出会ったのは――。 本編・後日談完結しました。ありがとうございました! *「一目で恋に落ちる春」企画参加作品 *「小話の部屋(N0928DT)」にも、こぼれ話を掲載しています。 *エブリスタにも公開 話数:全13話 ジャンル: 登場人物 主人公属性 未登録 職業・種族 未登録 時代:未登録 舞台:喫茶店 雰囲気:未登録 展開:未登録 その他要素 一目で恋に落ちる春 浴衣 花火 注意:全年齢対象 なろうで小説を読む
知らない街での偶然の出会い。 猫がいる居心地のいい落ち着いたカフェ……ぬくぬくねこねこ羨ましい。 地に足の着いた引っ越しスタート。 リアルな社会人あるあるに思わず何回もうなずきました。色々不安はあるけど、お金の心配がなくなればちょっと楽しみにもなって。 OL、不動産業者、カフェ経営……職業モノとしても楽しめました。 天然なふたりと一匹。 ナチュラルに策士なおばあちゃんと、いい味出してるおじいちゃんも見逃せません。 喫茶「香」がある街も、そこに住む人も、ふんわり優しい。 疲れた日常に一幅の清涼剤。心の凝りがほぐれるお話です。
主人公が転勤した先にあるのは、小さな喫茶店とそこにいる看板猫。ふらふらと誘われて行ったら、いつのまにか、恋に落ちていました。猫と、素敵な料理人と。素敵な料理人も、猫と戯れる主人公に思わず心を捕まれてしまったよう。二人を繋ぐのは、猫と、名前です。男性時点があるのも個人的には読みやすい、というか物語に引き込まれやすくて、とてもいいです。中学生の頃にこんな感じで、一人の女の子に惹かれたことを思い出します。小鳩さんの作品は、お年寄りがとてもいい役目を果たします。優しい人々と柔らかい眼差しは、小鳩さんの作品に共通して見ることのできる特徴です。
これから住むことになるだろう街にある、喫茶「香」の店内には、時々天使が訪れる。 人慣れしてはいても、その仔が自分から撫でられることはめったになかった。 そんな街での新しい生活のために、部屋を探していたヒロインが、その天使と優しい笑顔で戯れている。 その様子を遠目に見つけた時、なぜか視線を外せなくなった。 一目で恋に落ちた瞬間が、丁寧に描き出された優しい色と手触りと声の物語……。 ヒロインとこの仔のかわいらしさとともに、彼目線の最終話が爽やかな読後感を倍増させてくれます。 皆さまにもおすすめです。 ぜひキュンとなさってください……。
一人暮らしをするときには、住む場所のそばに何を望みますか?便利なショッピングセンター?お買い得なドラッグストア?タイムサービス満載のスーパーマーケット?いえいえ、欲しいのは美味しい食事を提供してくれるお店ですよね。おまけにペット不可で諦めた「猫」もいるのです。美味しい食事とかわいい猫と、それから新しい恋の予感。そんな喫茶「香」にあなたも足を運んでみませんか。
幸福は猫の形をしている。あたたかくて気まぐれで、むりやり抱きしめようとすると、するりと逃げ出して、ときにはひっかくのだ。 この話は、転勤で引っ越したヒロインが、新しい住居を決めるまでの話である。そこには、取り立てて事件も大きな物語もない。 けれども…… 坂の上の喫茶店、窓から見えるのは、きらめく海と観覧車。店の中にはコポコポと湯が沸く音に、ただよう紅茶の香り。傍らには恋人、そして膝の上には猫! これ以上に、幸福な情景があるだろうか? 喫茶「香」には猫がいる。
恋に落ちるのに言葉なんていらない。見つめ合うだけで想いさえ伝わりそうな、そんな熱を秘めた恋。それでも、もしも何か相手に伝えねばならないとしたら。その時は、特別な三文字を言えばそれだけでいい。この三文字は、強力な効果を持つから取り扱いには気をつけて。運命の相手以外には、決して使ってはいけない。運命の相手がわかるかだって? 大丈夫、ただ一つの恋の前に理論立てた理由なんて無意味だ。運命の相手に出会えば、きっとあなたもひとりでに理解できる。物語の二人を結びつけるのは、白地に銀の縞模様をした不思議な猫。看板アイドルは、招き猫であり縁結びの力も秘めている。海の見える風光明媚な小さな町。近くを通りがかった際には、ぜひ足を向けて欲しい。派手さはないが、地元で長く愛されてきたこの喫茶店では、とびっきりの食事と美味しい紅茶そして可愛らしい一匹の猫が、あなたの訪れを待っている。