魔鋼騎戦記フェアリア

大気中の特殊な磁場によって航空機が存在せず、戦車が戦力の要である”if”の世界。 行方不明になった弟を探すため、単身、軍人となって異国の地フェアリアに足を踏み入れた少女ミハル。後に彼女は、一国の業を背負った上官、リーンと共に「双璧の魔女」と呼ばれ、畏れられる存在となった。 主人公ミハルと仲間達が１０００年前から続く因果に立ち向かい、乗り越えて成長していくガール・ミーツ・ガール（？）なストーリーです。 作品全体で女性が多め。少ない割合で登場する男性陣は、ナイスミドルかイケメンか、守ってあげたくなる男の子。 戦闘シーンでは、敵軍の兵力や、戦車の車種、布陣などを加味して作戦を組み立てる情報戦からの奇襲や、場当たり戦略、力押しまで目白押し。 そして魔法。 ミハルや上官のリーン、その他一部の者たちが扱える”魔鋼騎”の能力が、戦況を２転３転させる部分もみどころです。

戦後７０年と言われる現代、世界を巻き込んだ大戦を記憶している人は、減っていく一方。だけど。その記憶を決して風化させてはいけない。戦争は悲しみしか生み出さない。たったいま、そこにあった【日常】が壊れていってしまう……。大切な人を失う辛さは、経験した人にしかわからない。今作のヒロインはしかし、逆境の中で必死に生き伸び、仲間を守るために今日も必死なのだ。が……意外とコメディタッチだったり、ほのぼの明るいシーンもあって、気軽に読めます。可愛らしい挿し絵と、ちょっと男性向けかな……？ と思われる描写あり。しかし、魔法使いと戦車って……すごい組み合わせだなぁ。

主人公ミハルは軍人だ。かつて前線に送られ所属した部隊がミハル一人を残し壊滅したため、死神と徒名される。リーン率いる辺境の97小隊に配属されたミハルは仲間を失ったことで心に傷を負っていた。それでも生きて帰るという弟との約束を果たすために引き金を引き敵国の兵を撃つ。仲間たちも背負うもののため、愛する人のために敵兵を殺す。新しく所属した小隊も戦地に召集され、ミハルたちは絶体絶命の状態に陥る。そのときミハルの中に眠る魔法の血からが目覚め――かわいい挿絵が満載、それでいて戦争の悲惨さもリアルに描かれています。悪も正義もなく戦うミハルたちは悲しき戦争を終わらせることができるのか。

戦争が続く中、死神と呼ばれてた少女が辺境の小隊に配属され、運命に翻弄されながらも魔法少女として成長していく。主人公ミハルと仲間たちの戦場を舞台としたドラマです。涙もある。笑いもある。さらには百合もある。（笑）そんなお話です。文章にはちょっと癖があるんで、もしかしたら賛否あるかもですが、約一年の連載で380話以上。しかもかなりの量の挿絵付き。さらに様々な伏線があって、そのアイデアが随所に散りばめられていて、そのパワフルさには、もう脱帽。こういう作品はなかなかお目にかかれないんじゃないかと。楽しいですよ～

戦車兵で、魔砲少女？リアルな描写で戦争の悲劇を紐解くスタート。主人公の少女が徐々に魔法（魔砲）使いとして覚醒してゆく。重たい出だしとは裏腹に、百合はあるは、仲間愛はあるわ・・・そして各所に散りばめられた挿絵に癒される（特に後半）。主人公の魔砲少女・シマダ・ミハルが辿る数奇な運命。たった一つの約束の為に死すらも選べず、彼女は闘い続けるのです。仲間達と共に運命に立ち向かい、悲劇を乗り越えて。作中は伏線が張り巡らされ、これでもかのアイデア攻撃。笑える部分もほんのり涙ぐませる処もしっかりあります。只今２期に突入！空へと戦いの場が移ってます！段々とこの物語の世界が解き明かされていく過程が面白い。そしてミハルの運命は？長く続けられている作品で、読み応えもある「魔鋼騎（マギカナイト）戦記」シリーズ。是非、お読み頂きたい作品です。

魔法剣士？ 甲冑に身を包んだ？ブ――――――！ はずれ。正解は、魔法使いの戦車兵でした。わかるかよって話ですわな。そうなんですよ。この「魔鋼騎戦記フェアリア」、先の展開が想像つかないんですよ。とにかく裏切られっぱなし。ここでそう来るか！これでもかこれでもかのアイディアの嵐。よくこれで２００話を超えるストーリーを維持できるよ。イラストまで各話に差し込んでさあ……そう、イラストまであんのよ。膨大な数の、エロいやつが。んじゃ、最後に主人公から作品の抱負を聞かせてもらいましょうかね。お願いします、ミハルちゃん。「シマダ・ミハル一等兵です。宜しくお願いします」「私はそう簡単に死にませんよ」ありがとう。