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[ブラックでもホワイト企業。5時を過ぎたら、捜査はしない]
滝間室・仁喜。
四十歳、独身。
従業員わずか三名の会社代表。
普段から部下にイビられる彼にはもう一つの顔があった。
それは警察官。都心のジメつく陰に隠れた雑居ビル。
水を売って生計を建てる滝間室の持ち会社、有限会社ミズーリは仮染めの看板。
反社会的集団を密かに見張る監視チーム。
公安警察「ゼロ」から派生した秘密機関だ。サード・パーティーと命名されたチームは任務遂行中、警察手帳や手錠を携帯しておらず、同じ警察官からも一般人と区別がつかない。
それどころか、長い監視任務は警察内部から軽視され、いつのまにか、左遷組の吹き溜まりとなっていた。平穏と事なかれ主義をもっとうにする滝馬室は、営業先で詐欺被害の話を耳にするも、感心を持つことはなかったが、会社の部下で女刑事の優妃に、その話しをすると拒む滝間室を他所に、彼女は詐欺事件の究明に乗り出す。
同じく部下でサイバー犯罪専門である加賀美も加わりミズーリ全体で、泣く泣く事件究明へと漕ぎ出した。
捜査権の凍結されているミズーリの刑事達ことサード・パーティーは、独自の営業、逆探、傍受を駆使し詐欺犯を見つける。
その実態は特殊詐欺により「ベンチャー企業」のように、拡大と発展を遂げた犯罪集団だった。
逮捕された詐欺集団へ警視庁は、実行を支持したグループの”リーダー”を炙り出す為、詐欺の実行犯たちへ導入されたばかりの「司法取引」を持ちかける。
しかし、実行犯の情報をもとにリーダーを逮捕すると、その上にまたリーダーがいることが発覚。
新しいリーダーを確保し、司法取引を持ち掛け情報を聞き出すと、更に上のリーダーが浮上。
加えて暴力団の影も見え隠れし、捜査は堂々巡り。捜査機関の切り札となる司法取引が事件を混乱させる。
切りのない取り調べにサード・パーティーの面々は、”真のリーダー”を見つけるべく、警視庁の影で捜査を再開するのだった。
タイムリミットは、詐欺グループを検察に移送する「四十八時間」
二週間かけて詐欺グループにたどり着いたのに、サード・パーティーは、たった二日間で真のリーダーを見つけることが出きるのか?
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今回は、○○さんだけに特別の話。有限会社ミズーリって、ミネラルウォーターを販売する一見ごく普通の会社なんだけどね、その実態は警察庁公安部が、警視庁に命じて、反社会的集団を密かに見張る為に設けた、監視チーム”サード・パーティー”……なんだって!!『左遷組の吹き溜まり』などと揶揄されるが、その実態は意外と……真剣に仕事してるみたい!!冒頭からいきなり痴漢に間違われる、災難な主人公である上司と、熱血漢ゆえの、ややパワハラ気味なヒロインの部下のやりとりは秀逸。いや、これはおもしろい!!テレビドラマと化してもいいんじゃないかな、そう思います。