評価:★★★★☆ 3.5
誰しも少なからず哀しみを抱えながら生きている。人生はそれを分かち合える人を見つけ出す旅ではないだろうか。恋をして、愛を交わし、家族となって未来を紡ぐ。古今東西、連綿と続くその道のりに終着駅などなく、それは時に絶望にも希望にもなり得るけれど、その営みはきっと報われるのだと信じたい。
主人公であるわたるもやはり、人に言いづらい過去を持っている。何が彼を苦しめ、何が彼を救うのか?彼は自分を閉じこめている孤独から這い上がれるのか?
優しい気持ちになれるストーリーが描ければ。※適宜、加筆修正する予定。
話数:全14話
ジャンル:
登場人物
主人公属性
- 未登録
職業・種族
- 未登録
時代:未登録
舞台:未登録
雰囲気:未登録
展開:未登録
注意:R15
だらだらと長くお話を書く様になってしまった僕からすると、この人の簡潔にストーリーを進めて行く手際は羨ましい。しかもその文章は詩的で情感に溢れている。 さて、蒼居さんの書かれる小説はいつも恋愛物であり家族の物語だ。しかも少し人生に疲れ始めた中年の。 それがいい。 静かに始まった物語は静かに終る。 今回は特に父母の手紙とあかりが書いたというわたるの悪い所の箇条書きが凄く良かった。特に箇条書きの方は、男性なら多くの方が当て嵌まるのではなかろうか。 本小説は17000字程の比較的短い中年男性の人生の断片です。サクサク読めます。 ですから、少しでも多くの人に、特に大人に読んで貰いたいなぁ。