評価:★★★★☆ 4.3
俺、田中は部活の顧問に呼び出されてどうしようか考えていた。
師曰く、そろそろ卒業生の野放しをいい加減やめさせなさいよ、と。もうね、年度も変わったしね、転任してきた今年のボスは結構キツいのよ、と愚痴まで聞かされた。でもなぁ、と思う。あの元漫研部長がそれをすんなり諾とするだろうか。いや、ない。
でもなぁ、と俺は再び思う。抜け道のような策がない訳ではないんだ。
それには、あの人が俺を諾と言うかにかかっていて、俺の方でもあの人をそういう目で見れるかにかかっていて。
確率としては低い。と思う。
そんな、オタ女と普通な俺の話。
話数:全2話
ジャンル:ヒーロー・アクション ラブコメ
時代:未登録
舞台:未登録
雰囲気:未登録
展開:未登録
その他要素
注意:R15
オタク女子の「オタク」ならでは外装というべき外見がシチュを根拠としてじわじわと剥がされていく。これが妙に甘美である。ここは言葉をあえて変えた。ようするに「あれ」である。二文字の言葉が入る。普段はオタク丸出しの女子で魅力のかけらもないというのに、それがシチュのためにじわじわと剥がされていくのだ。これを「甘美」と言わずして何と呼べば良いのだろうか?眼鏡を外す所から始まりじわじわと剥がされていく。そして現れたのは……。田中君。まったく恐ろしい人物である。彼にかかればどんな人物も落とされるかもしれない。
漫研の元部長である加川先輩は卒業してからも、足繁く母校に通っては、後輩をモデルに使いながら漫画に没頭していた。漫研の幽霊部員である田中は、そんな「変人」な彼女を特に異性として意識することはなかったのだが――ひょんなことから、彼女に「シチュとしてせまる」ことになってしまい。 彼は、今まで知ることがなかった彼女の本当の貌を、知ることとなる。単なる資料作りの一環、でしかない接近の中で、2人は――。 なななん先生が手掛ける、激甘ラブコメディ第3弾。これまで色気を全く感じさせなかった女子が、ふと垣間見せる「女の子」としてのいじらしさ。その側面を知り、もっと知りたいと動き出すSっ気な男子。そんな2人が織り成す、甘々な恋模様が描かれております。 「メガネっ娘にシチュとしてせまられたなら」「理系男子にシチュとしてせまられたなら」の前2作と併せて、是非とも楽しんで頂きたい快作です!(*´ω`*)