評価:★★★★☆ 4
「はぁ? 冒険者になるだって? ……お前、正気か?」
冒険者になるべく努力をしてきた俺に、魔術学院の友人はそう言った。
「お前の成績だったら、学院教授でも宮廷魔術師でもより取り見取りだろ。冒険者なんて、学院で落ちこぼれたやつが行きつく先だぜ?」
「ふむ……親にもそう言われたな」
だが俺は、冒険者として生き抜く力を身につけるために、これまで努力をしてきたのである。高収入や安定よりも、自由と可能性に満ちた冒険者の生き方に憧れたのだ。
だから俺は、周囲の反対を押し切り、冒険者の道を歩み始める。※書籍版1~4巻、ファミ通文庫より好評発売中!
活動報告にて最新刊の表紙、及びカラーイラスト1枚を公開中です!(https://mypage.syosetu.com/mypageblog/view/userid/449738/blogkey/2371857/)※有馬明香先生によるコミカライズ版1~2巻も、フラッパーコミックスより好評発売中!
こちらはコミックウォーカー、ニコニコ静画で連載中で、第1話、第2話、最新話が無料で見れますので、よろしければ是非触ってみてください。
話数:全179話
ジャンル:アドベンチャー
時代:中世
舞台:未登録
雰囲気:未登録
展開:未登録
ソードワールドやD&Dを思わせる、王道ファンタジー世界でクエストをこなしていく4人の冒険者たち、といったお話です。(祝福のいかにもダイス操作な説明文がものすごく好きなので、TRPGクラスタの方はぜひ味わって下さい)限りある魔力をやりくりして探知系や隠密系の呪文で情報を集める、指輪物語のガンダルフのような渋いムーブがたまりません。ここぞで派手な広範囲攻撃も容赦なく投入するのもカタルシス。国家的犯罪やオークの軍勢などの困難な障害は立てつつ、キッチリ一話完結で片付けていくストーリーテリングも爽快です。チートも無詠唱も無くても、紙装甲でMP切れたらただの人でも、熟練の高レベル魔術師は手に負えないんだということを、改めて思い出させてくれる良作ハイファンタジーです。なお、ハーレムものなので、その向きを避けている方にはオススメいたしません。
物語の設定もしっかりとしていて、登場人物の言動もハリボテ感なくイキイキとしているのでとても面白い作品になります。ですが、一気読みだけはオススメ出来ません。というのもこの作品、あくまで私見でしかありませんが、色恋要素が無い話がまったく無いと言えるほどとても甘いです。主人公はそれなりに良識ある人ではあるのですが、(途中から箍が緩む)頭の中ピンクなヒロインが複数いるので、どうしても甘い展開が止まりません。敵も変態が多いので、どうしてもそういった話になります。 それでも、物語の展開や人物の描写は漫画を見ているように伝わってくるので「小説」として読み難かったりする事はありませんし、冒頭に述べたように設定もしっかりとしているので物語は面白いです。ですので、今から読んでみようかと思う方で、ハーレム耐性が低めな方は数日に分けて読む事をオススメします。
主人公上げが少々くどいが、世界観、設定、物語、どれをとっても安定した面白さがある。それは戦闘描写でも当てはまることだ。余分な描写は削ぎ落とし、簡潔な文章にすることで読者に場面を思い浮かべやすくしている。無駄な肉付けをしないぶん、すらすらと読めるだ。一話ごとの構成にも工夫が見られる。私には「昔ながらのアニメの一話」を意識して書かれているように思えた。メインキャラ達の紹介の仕方を見れば、それはよくわかる。一話ごとにスポットライトが与えられるキャラが代わり、そのキャラの魅力を伝えるための出来事や会話が登場する。まさにアニメだ。つまるところ、作者さんが小説を書き慣れているように私は感じた。よくあるはずの世界観に独自の設定をちりばめ、既視感のあるキャラデザのはずが、何か違うと感じさせる個性と背景。そういった部分が作品の「安定した面白さ」を支えているのかもしれない。
感想欄を見ると設定や展開に対する批判が散見されるが、著しく違和感があるような事は感じられなかった(細かい……と言うかそれくらい事はふつーにありえるし、そういう設定もありなんじゃないの?という印象)作者が作品の書き方などに関するエッセイ(自分の考え方)を投稿してるので、それに対してのアンチなのかな?と感じた(現在、感想は閉じられてる)作品についてだと、主人公のが劣〇生なお〇様なイメージ(主人公はモテるけど、靡かない硬派タイプと言う意味で)やはり、ヘラヘラしたりウジウジしてる様な主人公より読んでて好印象だし、珍しいタイプの主人公なので、ふつーのファンタジー物の冒険者とはアプローチが違く、素直に読んでて面白い強いていうならチョロインばかりで、(序盤だと)特にどのヒロインも魅力的に見えないw作者的には多分主人公の引き立て役として書いてるんだろうから問題ないと思うけど
卓越した魔導師であり、様々な知識を頭に詰め込んだ賢人。加えて天然の女たらし、かつ洒落の解らない朴念仁がこの物語の主人公である。そんな人物が決められたレールを嫌い、自由を求めて冒険者となり、仲間と共に依頼を達成してゆく。だが、卓越した魔導師と書くと大体の人が想像するような、隕石落して、燃やして、凍らせて、感電させて、すべて解決するような魔法チート物語ではない。弱点もある。魔法の使用量に制限もある。一人ではできない事もある。何も考えず感情に任せて突っ走ることもない。物事をご都合主義で解決することも少ない。(王女登場からご都合主義が強くなってるが・・・)訳のわからない熱血と、考え足らずの不幸と、ご都合主義に飽きたきた人はお試しあれ。しっかりと読める作品です。
この小説のキーワード・・・気付いた人がいるか判りませんが○○風味と書いてあります。主人公最強風味、ハーレム風味・・・内容も正しくそんな感じで表現がツボにはまります更に、派手な地味魔法!!派手なのに地味な魔法って何ぞや?と思いながら読み始めたのですが確かに派手な地味魔法です(笑)もう、作者様の思惑に見事に引っ掛ってしまいました人物描写、状況の説明もしっかり説明しているのに諄くない丁度いいテイストで読んでいてあっという間に時間が過ぎてしまいますコミカルからシリアスまで網羅されており非情に楽しい時間でした