評価:★★★★★ 4.5
『①右手で触れられた参加者は、消える』
『②左手には、触れたものに影響を与える能力が与えられる』
『③参加者は、絶対に死なない』。
ある日突然現れた自称女神によって、命懸けの鬼ごっこに参加することになった男子高校生、柏手命。
『最後の一人は一つだけ願いを叶えられる』というこのゲームで、皆の命を救うために奮闘する少年と、その仲間たちの物語。
『右手を使わない』と決めた彼は、果たしてどこまで戦い抜くことができるのか――?
デスゲーム系ではありますが分類的には能力バトルものになります。
※若干痛そうな描写は出る予定ですが、そこまで詳しく書き込むつもりはありません今のところ。
話数:全103話
ジャンル:異能バトル
時代:未登録
舞台:未登録
雰囲気:未登録
展開:未登録
全話読了済みです。特殊能力を与えられた学生たちが巻き込まれたデスゲームなんですが、凄くよく纏まっています。極限の状況下におかれ、手を汚すもの、それでも高潔にあろうとするもの、人との絆を失わんとするもの、あらゆる考え方の人間がぶつかり合い、殺し合い、手を取り合う。エンターテイメントとしてニーズのある物をしっかり詰め込んで作られた、痒い所に手の届く作品となっています。これは、ただの惨たらしいデスゲームの話ではありません。一寸先に死の潜む状況において、何を守るのか。命か、それとも人間性か。そういった問いかけがなされている作品です。幸いこの作品は完結しておりますので、先が気になるなら気のすむまで最後まで読み進めることが出来ます。一気読み派の方、シビアな話を好む方は、こちらの物語を手に取ってみてはいかがでしょう?