アスタリーゼの試練場－我が声よ。魔王に届いているか－

「俺はなにをしているのだろう」
俺は何もかも失って、今ではこんなことに……。

全ては上手く行っていたはずだった。それが淡い恋は消え、親衛隊入団の夢は潰え、奉公先である騎士の家すら追い出された主人公。挙句の果てには、なけなしのお金まで失った主人公が辿り着いた先。それは『死んだほうがまし』とさえ言われる、王国地下に広がる地下迷宮攻略を主任務とした騎士団の門前だった。主人公は、騎士団の門を叩き、多くの借金を背負うことを強いられる。

国王は自らの病を癒すため、地下迷宮の奥深くに存在するとされる「生命の泉」の探索を命じていた。

主人公は隊の隊長として、死んでなるものかと命を大事に迷宮の探索に乗り出す。しかし、一癖も二癖もある仲間たちのせいで迷宮攻略は主人公の思うようには進まないどころか、何度も命の危険にさらされるのだった。

隊長として、仲間として隊を率いていくうちに、隊員らに芽生える友情と信頼。
今日を生き伸びる飯にありつくためではなく、生き残る達成感に酔うようになってゆく主人公。
主人公は迷宮の中に生きる目的を見出してゆく。

そして、今日も主人公は迷宮に潜る。愛刀を片手に。