評価:★★★★☆ 3.5
新薬の実験中に、動物たちが次々と死んでいく。
多少の犠牲はやむを得ない。今までも医療技術とはそのように発展してきたのだから。
だが、副作用だと思っていたそれが、ヒトに『感染』した。未知の病気は、防疫対策をすりぬけて感染が広がっていく。
治療方法、不明。
予防方法、不明。
感染の判別方法、不明。分かっていることは一つ。
発症は、すなわち死であること。破滅的な未来を防ぐために研究者たちは手を尽くす。
が、その彼ら自身も感染の疑いが濃厚なのだ。
彼らの道の先に光はあるのだろうか。タイムリミットは、近づいている。
※ 旧タイトル「パンツを高くかかげて」
※ ※ 『noveler』『カクヨム』でも公開しています
話数:全14話
ジャンル:
登場人物
主人公属性
- 未登録
職業・種族
- 未登録
時代:未登録
舞台:未登録
雰囲気:未登録
展開:未登録
注意:全年齢対象
まず、このシンプル感溢れる分かりやすいタイトルに引き込まれる。そして文字通りの謎の内臓破裂。気になって仕方なくなるだろう。 基本的に医師や研究所などといったところが舞台になるのだが、作者の豊かな知識と、分かりやすい描写のおかげで、自然とこのミステリアスな世界に入り込めてしまうところが魅力。医療関係に全く詳しくなくても、雰囲気で読み込めてしまう。 そしてテーマとなっている内臓の爆発は、現時点で読み込めるものとしてでは、感染症となり人々に襲いかかります。だれがいつ死ぬかわからないドキドキ感。 現時点では話数が多くありません。よってこの世界に入り込めた人たちはきっと次の話が待ち遠しくなるでしょう。
突如始まる謎の現象、それがタイトルにもなっている内臓の爆発。 この謎の現象を軸に物語は進んでいく。 特に印象的なのが、細やかな医療関係の描写。筆者の方のしっかりとした医療関係の知識で裏打ちされ、一つ一つの描写に説得力が溢れている。 話の展開はスピード感に溢れ、事態は急転直下していく。使い古された表現で恐縮ではあるが、まさにジェットコースターに乗っているようなスリルを味わうことができる。このスリル、病みつきになること間違いなし。