《次元跳躍》と《万物切断》、2つのチートスキルで英雄へと駆け上がったオレは引退したい　〜魔王を倒した代償の《常にHP1》の呪いが辛すぎる!?〜

　【ダメージ＝死】、かつてない緊張感が主人公を襲う！

　闘神と戦乙女の2人から与えられたチートスキル《次元跳躍》と《万物切断》によって英雄へと駆け上がったグレンは魔王を倒し、地上最強と呼ばれるようになった。

　だが、代償はあった。
　魔王は死ぬ寸前に《常にHP1》という最悪の呪いをかけたのだった。
　
「ステータスだけは絶対に見られねぇようにしねぇと、やべぇぞ！　くそう、誰も居ない山小屋にでも隠居するか――」
　グレンは引退と隠居を決断した。

「グレン様ぁ、助けてほしいですの」
「ここは、やはり英雄グレン殿の力が……」
「お願いします！　救世主様の手を借りなければ……」
　助けを求める、金髪のエルフ、気高く美しい女騎士、麗しいシスター。
　元々女の子の頼みは無碍にしない主義のグレンは見栄もあるのでほっとけない。

「――面白くなって来たわ」
　唯一、グレンの秘密を知るのは魔王の娘であるアリア。彼女はグレンを脅して彼と同居することになる。

　果たしてグレンはノーダメージを維持できるのか！？