―WizardRye―　〜灰だらけのシスターと酒まみれの冒険者〜

元になったゲームを詳しくは知らないのですが、キャラクターの魅力と、シビアな世界観、シリアスと軽いノリの絶妙な配分で大変面白く読ませていただきました。展開が読めないのに、裏切られた感がない。これは出来そうでできない事だと思います。死と隣り合わせの世界で刹那的に生きる冒険者の、酒と汗と金の臭いがする迷宮譚、続きが楽しみな作品です。

ああ、これを読んでいると、無性にDRPGをやりたくなる。ウィ◯でもいいし、あと、マイトアンドマジッ◯でもいい。あるいは、ととも◯でもいいだろう。でも、この空気ってちょっと、ディスガイ◯にも、似ている。とにかく、作者のキャラクターに対しての、深い愛情が感じられて、いや、ダンジョン、そして、冒険への愛情もたっぷりあって、読んでいて心地いい。話に入ってこれない人には、<新人研修>という救済の章もある。私は、「ゲームをするより妄想した方が楽しい」という内容のエッセイを書いたが、その妄想がこうまで、形になるなんて、素晴らしいことですね！！最後に、リースさん、もし僕が死んだら頼みます。って、うぎゃあああ！！こんなところに落石がっ！！リースさああん。。。レビュアーは、灰になりました。。。(とっつあん、おらあ、白く燃え尽きたよ……)

DRPGの名作であるW〇z、良いですよね～♪続編：剣の街〇異邦人はオープニングの行方不明になった大型旅客機のニュースから場面が切り替わって、大量の飛竜に群がられて落ちる旅客機の演出が最高なのです！！と、本筋から逸れましたが、あの名作シリーズの影響を色濃く受けた本作品、好きな人にはたまらない物語だと思います。ウサギに当たりに首を飛ばされて、根性が足りずに灰になるという表現でお腹一杯なはず(;’∀’)ともかく、ウサギはヤバいのです。というのが分かって頂けるDRPGファンの方なら懐かしめるストーリーだと思いますよ！！