この作品は、『福引で宇宙旅行が当たったのはいいけど、おかげでヒドイ目にあった』および『国賓待遇で宇宙旅行に招待されたのはいいけど、おかげでヒドイ目にあった』の続編になります。
前作・前々作の基本設定・主な登場人物・あらすじを、本編の前に掲載します。ネタバレを含みますので、前作・前々作をまだ読まれていない方は、どうかそちらを先にお読みいただきますよう、お願いいたします。以下に、ネタバレない程度の基本設定・登場人物を記します。【上記両作品を通しての基本設定】
舞台は、二十世紀末に偶然超光速航法が発見されたパラレルワールド。当初は高価過ぎた超光速も、二十一世紀に入って発見されたアルキメデス航法により、庶民でも宇宙旅行ができるほど安価になった。ただし、アルキメデス航法は水より比重が小さな物質にしか使えず、燃費が超が付くほど割高な旧航法の補助エンジンも併用されている。したがって、水より比重の大きな物の運搬には莫大な費用がかかってしまうため、宇宙船本体も乗務員のロボットなども、すべて軽量な特殊プラスチックが使用されていた。旅行者についても、金属などの比重の大きな物の機内持ち込みは、厳しく制限されている。しかし、間もなくこの壁が破られ、制限なく宇宙旅行ができるのではないかと噂されている。【上記両作品を通しての主な登場人物】
・中野伸也……主人公の大学生。高いところとクモが苦手。
・モフモフ……ドラード人のツアーガイド。
・黒田夫妻……夫は宇宙商社の会長。妻は高名な政経塾の元塾長。
・天狗さま……荒川氏。元惑星開発局職員。黒田夫妻の同級生。
・小柳元子……惑星連合警察機構、通称スターポールの捜査官。
・シャロン……黒田夫妻の孫。天才女子高校生。
・メイメイ……モフモフの妹。
・ゴルゴラ星人……爬虫類型の異星人。
・ギメガ星人……昆虫型の異星人。
・ドクター三角……宇宙海賊ロビンソン一家の残党。
・グリグリ……守旧派のドラード人長老。*タイトルの「旅行にいった」という言い回しについて、二重表現ではないかとのご意見もあると思いますが、一応、慣用の範囲内ということです。
*平成31年3月16日、完結しました。
卒業記念に海賊船をもらって宇宙旅行にいったのはいいけど、おかげでヒドイ目にあった
完結日:2019年3月16日
作者:セレソン28
評価:★★★★☆ 4.2
話数:全42話
ジャンル:
時代:未登録
舞台:未登録
雰囲気:未登録
展開:未登録
小学生の頃、学校の図書館で読んだ宇宙旅行物の児童書にワクワクしたあの頃の純粋な宇宙旅行が、この小説にありました。恐ろしくてドキドキさせる恐怖ではなくて、楽しくてワクワクする面白さ。アッと驚かされる、ギャグ。人情味のある、間抜けな悪役たち。カッコ悪いロボットと、運動能力と体力判断力行動力が抜群じゃなくて普通以下?なヒーローの中野君(しかし実績は抜群)謎の女”峰不二子”ならぬ宇宙警察の女捜査員に、富と頭脳と美貌、ついでに抜群の運動神経迄持ち合わせたフィアンセ?様々なキャラクターが織りなすSFアドベンチャー恋愛コメディー。ストレスで疲れた神経をホッコリ温めるのには最高の一作です。