『No photos』 完結日:2019年3月14日 作者:日笠京太郎 評価:★★★★☆ 4.2将来への漠然とした不安、妥協と言い訳、そして、ささやかな幸せ。 大学でバンド活動をする後藤苑子は、楽しいがどこか物足りない日々を過ごしている。 そんな中彼女は、同級生で友人の志村貴充からの誘いを、断ってしまう。 限られた「今」を生きる大学生たちの、小さな物語。 話数:全19話 ジャンル: 登場人物 主人公属性 女主人公 職業・種族 未登録 時代:未登録 舞台:未登録 雰囲気:未登録 展開:未登録 その他要素 バンド モラトリアム期間 作中歌 大学生 日常 注意:全年齢対象 なろうで小説を読む
“主人公の苑子は大学生でバンド活動をしていた。何か物足りなさを感じていたところに、志村という男から別のバンドのお誘いがあった。志村は常に「今」を生きている。明るくて、元気で、優しくて、前を向いている男。そんな彼と一緒にバンドをしたい気持ちもあって、悩んだ末、入ることにした苑子。志村が書いた新曲も出来て、これから4人で1つに活動開始!というところに、志村の””死””、バンドの亀裂など色んなハプニングが重なって!?一致団結したバンドは!? 文化祭は!? 苑子は!?なろうでは中々見かけない””バンド””のお話。読めばこの作品の魅力の虜になること間違いなし!「今」を生きろ、というメッセージが込められた作品。皆さんも””No photos””を読んで、前を向いて「今」を生きよう!”
剣も魔法など出るはずもないノンフィクションな世界観。ですが、読み込んでいくほど現実としてあの懐かしい日々を思い出させてくれます。小説の内容としては後藤苑子という大学生の女の子のバンド活動が中心となる。彼女のバンド仲間とのやり取り、酒を通じた日常の語り合い。未来に想うその姿。今を生きている彼女達の生き様はかつての自己がどうであったかを思い出します。ある大きなきっかけを経て苑子がどのような選択肢として『No photos』と向き合うのかという所も見どころです。大学生活という本当に短い4年間楽しくもあり、残るわずかなモラトリアムな期間を惜しんだ人ほど読んで昔を思い返して頂きたい。夢溢れる大学生活を思う学生や剣と魔法と異世界に慣れた人ほど味わって頂きたい作品であると断言できます。