評価:★★★★☆ 4
平安時代末期、平家政権の全盛期。
ある日、京で細々と勢力を保っていた源氏の貴族、頼政は御所に現れる妖怪『鵺』を討てと命を受ける。
しかし、そこに現れたのは妖怪ではなく、子供の盗賊であった。
頼政はその盗賊を保護することに決め、共に平家が幅を利かせる時代を生きていくことになる。
読み速にて晒し待ち中です。
話数:全40話
ジャンル:
登場人物
主人公属性
- 未登録
職業・種族
- 未登録
時代:平安時代
舞台:未登録
雰囲気:未登録
展開:未登録
注意:残酷な描写あり
有名な鵺の伝説から着想を得た導入部から、洗練された筆致によって平安時代末期へと誘われる見事な作品。地の文と会話文のバランスが良く、個々の事件に対する言及等もくどくならない塩梅で読みやすい。強訴に関してなど、説明的な内容についても自然に文章内に溶け込んでおり、「知識の押し付け」的な色がなく好印象。源平好きには是非勧めたい一冊。書籍化されてもおかしくないレベルである。