評価:★★★★☆ 4.3
ポスドクとして研究を続ける細倉博美は、フィールドワークで訪れた山間の村で神隠しにあい、異世界に転移してしまう。
途方に暮れていたところを、青年アランとその婚約者マリエルに救われて、彼らの村で暮らすことになった。しばらくは、日本での苦しい生活を忘れて、村の農作業を手伝ったり、未知なる世界の刺激に感動したりと、悠々自適の田舎生活を満喫していたが、アランたちの世界では魔王の脅威が迫っていることを知る。
その後、村の教会の司教から、博美こそ古い伝承に記された賢者であり、魔王討伐のための知恵を貸して欲しいと懇願され、騎士団に伴われ、アランやマリエルと共に聖都へ向かうこととなった。
話数:全31話
ジャンル:アドベンチャー
時代:未登録
舞台:未登録
雰囲気:未登録
展開:未登録
注意:全年齢対象
” 主人公はポスドク(博士研究員)。 現実には結構居るはずなのにあまり語られることのない、創作物ではとても希少な存在(””ポスドク””でなろう検索してヒットしたのはたった5件だけ! これだけでも読む価値があることが分かる) 物語はポスドクである主人公がおかれている社会的状況の描写から始まり、やがてフィールドワークでおとづれた山間の村の祠から異世界に転移し、ストーリーが展開していく。 転移した先は西洋風な異世界だったが、そこにも大学的な組織があって、元世界と同じような考えや境遇の人々と出会い、交流していく。そのなかでの主人公の心情描写が面白い。 異世界がメイン舞台であるものの、細かい描写がしっかりしていて、とてもリアリティが感じられる良作。”