評価:★★★☆☆ 3
(どうして、私を置いていったの? なんで、私をひとりぼっちにしたの? ひどい、ひどいよっっ)
大声をあげて泣いた。
市場の大男に殴られても、養父母に罵倒され踏みにじられても平気だった心が今、悲鳴をあげて壊れていく。
ある日突然、姿を消した幼馴染を、ミランはいつしか憎むようになっていった。
「……今さら私の前に現れて、どうだと言うのだ……私は許さない、そうだ、許せないのだ」
裸の身体に、夜着を羽織る。その上から大刀を提げると、ミランは宿屋へと戻る暗い小径を、歩いていった。
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孤高の女盗賊ミランは、リの国国主リンドバルクより依頼を受け、盗賊団メイファンに連れ去られたリンドバルクの妹、翼人のティアを奪還しに、ルーエン街へと乗り込んだ。そんなミランの前に現れたのは、盗賊団の首領ルォレン。幼い頃ミランの元を去っていった幼馴染ルォレンを、ミランは激しく憎んでいた。ティアを助けたミランはティアを連れて旅を始めるが、過去のリンドバルクの愚行により馬の脚の部族に狙われるはめとなり、ミランはその部族の怒りを収めるため、自らの命を差し出したのだった。
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幼馴染の二人ミランとルォレン、血の繋がらない兄妹リンドバルクとティア、竜のシュワルトとミランなどの切ない恋を書きたいと思います。終わりましたが、なんかもう趣味全開で、ちょっと恥ずかしいくらいです(汗)それにしても評価やブックマークをありがとうございます。心からの感謝の気持ちが届きますように。
話数:全54話
ジャンル:
登場人物
主人公属性
- 未登録
職業・種族
- 未登録
時代:未登録
舞台:未登録
雰囲気:未登録
展開:未登録
注意:全年齢対象
ほとんど孤児のような貧しい暮らしの中にあって、互いを思いやる二人。軟弱な男子と強靭な女子。一度は引き裂かれた二人だが、数奇な運命の果てに再会。祝福された再会とは思えないかも知れないが、男にとっては賭けでもあった。再会した二人の生業は奇しくも……どちらも盗賊。方や名うての盗賊団の若き首領。方や女盗賊。二人の運命の輪は、絡み続けるのか……