うちの地元に現れたゾンビがカラッカラだった件について 完結日:2019年4月20日 作者:島倉大大主 評価:★★★★☆ 4.36月18日から始まった、『あの事件』を書いたものです。 詳細は冒頭に書いてありますので、割愛させていただきます。 アルファポリス様、ノベルバ様、カクヨム様、エブリスタ様でも公開させていただいております。 話数:全19話 ジャンル: 登場人物 主人公属性 未登録 職業・種族 未登録 時代:未登録 舞台:未登録 雰囲気:未登録 展開:未登録 その他要素 ゾンビ バイオハザード パンデミック フェイクドキュメント モキュメンタリー 天災 注意:全年齢対象 なろうで小説を読む
あの局でさえ報道したという618事件を知っていますか? (災害時にも自局番組を放送し続ける東京のあの局です)事件は 6月18日、突然 渋谷のスクランブル交差点から始まり、なんだかわからぬまま全国へと拡大していく。淡々としたドキュメント形式の文章に、「これは実際に起きた事では無いのか?」と想像を膨らませつつ読み進める。(このレビューも全体の中盤に差し掛かったところで、書き始めています。みなさんに知って欲しかったというところです)この後の第2章は、大都市圏を離れた筆者地元での618事件の顛末が語られる。楽しみでたまらない。ただのゾンビものではない、某国のゾンビものとは一味も二味も違う味わいを楽しんで欲しいと思います。
本作品は、『618事件』という架空のゾンビ災害について扱ったものだ。主人公の、要職についたとある男による、災害の回顧録である。 第一章は、ゾンビの生態や考察などを私見を交えながら書いている。まるでユニークな図鑑を読んでいるようで面白い。時折、主人公の趣味などを伺わせるのも良いエッセンスだ。 第二章は実際に当事者として関わった回顧録といったものだ。要職の立場にある主人公が、同じく要職の友人とゾンビに対して対策を打つ。淡々と処理しつつ情報を集め、万端の準備をする。行動の端々から、主人公の有能さがうかがえるが、時折観察者としての性格も垣間見える。主人公はまさに、当事者であり傍観者である。 本作品はスプラッタでもコメディでもない。タイトルなどからジャンルを読み取りにくいのはよろしくない。 しかしながら、十二分に面白い作品であるので、どうか一読してくださると幸いである。