評価:★★★★☆ 4.4
ある世界には600年を超えて悪の象徴として生き続けている最強の魔王がいた。しかし魔王はそろそろ死にたいと願い続け、勇者の誕生を待っていた。その間に色々な死に方を試したが、どうしても死ねない。そしてある日、敵である人族の国から聖女が嫁として送りつけられてきた。はたして魔王の望みは叶うのか───?
話数:全13話
ジャンル:
登場人物
主人公属性
- 未登録
職業・種族
- 未登録
時代:未登録
舞台:未登録
雰囲気:未登録
展開:未登録
完結日:2019年4月20日
作者:長月 おと
不死身の魔王、それは人間の天敵。人里で殺戮を繰り返しては去っていく。人々はその恐怖にただ怯えるばかり。ある時一計を案じた者達が魔王の下に花嫁を寄こした。彼女は聖なる乙女。魔王を殺せるかもしれない存在。――そしてついに聖女は魔王に手を掛ける……が……!「死にたい死にたい死にたい死にたい!今度こそ死ねますように!神様、先祖様、聖女様!!」なんと魔王は死にたがりだった!「まだまだ足りぬ!もっと我を殺してくれ!!」「いい加減に死んでください魔王様!」今日も壮絶な夫婦喧嘩(?)が繰り広げられる。そんな二人の間に最後に残るものとは――
世界中で 作者さんたち、が特にコンピュータのゲーム性に疑問が広がる時期は来る。 夢のあるような・・・・・はなしを書く、時。 実際は絶対に起こらない ことを知っているはずだけども、確信犯になって、「身の丈以上を望んだ 結果」を1話区切り、 として構成する多さ。 それ、は ポジティブな姿勢で意欲を必ず設けない理を。社会が示してきた……という負の側面は 物語自体のペテン 代々子孫へ伝えて良いものか という 閉塞感にあって。 今作では作者さんが夢物語へのトリック へケジメをつける胸中を綴られた、のかな と自分はおもい ました。
“――二人の出会いは、まさに””必然””であった。他者を圧倒する力を持ちながら、ひたすらに自身の””死””を渇望する存在:””魔王””。祖国から半ば生け贄同然に、彼の花嫁として差し出された””聖女””:レティシア。苦悩する魔王とある使命を帯びた聖女は、思わぬ利害の一致から夫婦とはいえない奇妙な協力関係を結ぶこととなる。仮初めの夫婦、単なる利害関係……だが、気づけば二人の間には優しい時間が流れていく――。そんな束の間の平穏すら、脆くも崩されることとなる。二人を引き裂く姦計を前に、魔王とレティシアは重大な決断を迫られることとなる。偽物から始まった彼らの本物の絆は、世界に――そして、彼ら自身に如何なる結末をもたらすのか。この未来に辿り着いた二人の絆が――ただひたすらに切ない。”
魔王は生きる事に疲れていた。いや寧ろ、魔王と言う存在で、破壊活動を続けなければならない事に疲れ果てていた。それは『人間を襲う』と言う行為ですら、最低限しか行わなくなる位、彼は本当に『自分が魔王である事に嫌気がさしていた』そんなある日、人類との和平交渉が成立し。友好の証として、彼の元に『花嫁』として聖女が送られてくる。その夜……聖女は魔王を殺そうとする。だが、力不足で魔王を倒す事が出来なかった。普通なら、此処で聖女は殺されてしまう所だが。もう死にたい魔王は、逆にこれに歓喜し。彼女が自分を殺せる存在だと認識し、鍛え始める。そんな奇妙な物語がコレ!!その後、2人は、どういう関係に成っていくのかが見もの!!最後まで読むと、凄く切ない気分に成るので、是非、読んで欲しくてレビューしました。恋愛物が好きな方は、必見の作品だと思いますよ!!
死にたがり魔王。私がこの言葉から連想したのはコメディでした。自殺や無茶を繰り返しては『また死ねなかった、てへへ』と笑う不死身の魔王。そんなイメージを連想してしまったのです。しかし、魔王は本気でした。本気で死を望んでいたのです。そんな時、対立する国から花嫁が送られてきます。魔王にダメージを与える力を持つ花嫁です。果たして滅ぶのは魔王なのか、それとも……