評価:★★★★☆ 3.8
(c) 2019 Maron Shirata
異世界要素はありません。
完全に現代のお話です。妻を事故で亡くして半年弱、池之内亮太は今週いっぱいで退職が決まっていた。その週の初日は新入生の通学が始まる日で、通勤電車もすし詰め状態である。
そんな中、彼の前に立った少女が痴漢に遭っているところに出くわす。
「あれ? 久しぶり!」
少女の様子からあまり事を荒立てない方がいいと考えた彼は、機転を利かせて初対面なのに彼女にそう声をかけた。お陰で痴漢の手は引っ込み一安心。人違いだったと告げたのだが、返ってきた応えは違っていた。
「お久しぶりです!」サクラが咲く季節、甘ったるい物語をお届けします。
3万字の文字数制限のため、若干駆け足に感じるかも知れません。
2019/4/18 本作品は無事に完結となりました。
完結以降に改稿した部分は代名詞・形容動詞・副詞・連体詞など、内容とは直接関係のない部分のみです。
話数:全15話
ジャンル:ラブコメ
登場人物
主人公属性
- 未登録
職業・種族
- 未登録
時代:未登録
舞台:未登録
雰囲気:未登録
展開:未登録
注意:R15
愛する者と死別した主人公:池之内亮太は、ある日の通勤電車内で困惑する少女と出逢う。「久しぶり」と声をかけ、手助けをした。ただそれだけのことが、そのひと言が、彼の人生を少しずつ変えていく。◇◇◇なんだろう? この作品をひと言で言い表すとしたら、「王道中の王道!」という言葉が相応しい。突然の哀しみに何もかもを失いかけた主人公の、「小さな親切」を神様はちゃんと見ていた(まあ、正確には「天使が」というべきかな?)。春の柔らかな日差しに溶かれてゆく氷のように、彼の冷めた心が少しずつ温まりゆくのが良いです。思わず(*´Д`)←こんな顔してましたwww平成最後はこんな心温まる小説でもいかが?(令和元年に読むのもいいかもだけど)