評価:★★★★☆ 4
生き別れた姉を探す主人公ソルト。
だが、その結果彼は異世界人と転生者と現地人が引き起こす泥沼の戦争へと巻き込まれていく。
全員が己の信じる道を往く中、彼もまた己が正道を貫く!!
現地人×異世界人×転生者が織りなすハイファンタジー!ここに開幕!
カクヨム、マグネットにも投稿しております
話数:全174話
登場人物
主人公属性
- 未登録
職業・種族
- 未登録
時代:未登録
舞台:未登録
雰囲気:未登録
展開:未登録
完結日:2019年4月13日
作者:おの はるか
生き別れた姉を探す主人公ソルト。
だが、その結果彼は異世界人と転生者と現地人が引き起こす泥沼の戦争へと巻き込まれていく。
全員が己の信じる道を往く中、彼もまた己が正道を貫く!!
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疲れているときに読める作品。キャラの清さをしみじみと感じる。何気ない異世界を舞台とした描写に『かわいい』が満ち溢れている。説明された世界を読者が受け入れるというより、描写された習慣から世界観を浮かばせるスタイル。私はあたりはいつも緑にあふれているが、基本的に砂漠地帯で、埃が舞うことにキャラ達は慣れていそうだなと想像させられた。キャラ一人一人の個性は独特で、優しさに包まれた世界観とマッチしている。
元勇者パーティの母と父の元で育った少年、ソルトは今日も今日とて父との稽古。終わった後の母の温かいご飯。話し相手になってくれる優しい姉。四人家族の幸せが、これからも続くと思っていたーー森が、魔物に襲われるまでは襲撃犯は姉と一緒に殺した。だが、父と母は助からない。姉と一緒に魔物から逃げていたが、二人で逃げ切るのは無理だと判断した姉は、自分が持っていた特定の人間にしか扱えない力…ギフトを使い、弟を逃がす。力つき倒れていたソルトを拾ったのは『ファミューダ孤児院』だった。そこでソルトは孤児院の姉、クルルシアと出会う。そして姉から渡されたペンダントから『プレアは生きている』という情報を得る。姉を探す為、もうあんな思いをしない為、ソルトは修行を付けてもらう。数年ーー学園に『姉の手掛かり』が見つかる可能性があると知り、ソルトは学園へ向かうのだった
この作品のあらすじにも書かれているが、生き別れてしまった姉を探す主人公は異世界人と転生者と現地人が引き起こす争いへ巻き込まれてしまう。随所にある作者のこだわりによりつくられた世界観と個性溢れる魅力的なキャラ、これらが物語を彩り、その上で物語を最高のものへと昇華させている。一言で言うならば「圧巻」、読んでみればわかるが、作者の技量のスゴさに言葉を奪われ、その圧倒的な表現力にすべてを委ねてしまう。私は話を整理しながらゆっくりと読んだが、こういう作品が好きな人は1日で読み終われるのではないかと思えてしまうほどきれいな文章と多彩な表現力が存分に使われている。ハイファンタジーであるこの作品、もしこれを見て興味を持たれたのならぜひ読んでほしい。読んでみればわかる、それしか言いません。
突然 異世界に転移して、神様に能力を貰って勇者になって―― ―― 調子に乗ったら 死 あるのみ!! そもそも『勇者』はジョブだ!! 肩書きだ!! そして与えられた能力の相性次第では、戦いがどうなるかもわからない!! では、本物の勇者ってやつを知りたくありませんか? この作品の主人公は異世界(で生まれ育ち) 勇者(というジョブ、スキルを神に与えられました) 異世界に召喚させられた現実世界の連中じゃねぇー!! もちろん異世界にやってきた勇者共も深く作品に――戦争に関わっていきます。 最初に主人公を巻き込んだ悲劇から、異世界の人間と魔族と~~と、大きな戦争に発展していきます。 誰が死に誰が生きるのか? 戦争の行く末は? そもそも―― どうして争い合っているのか? 主人公たちは、読者の皆さんは、広がっていく戦争の果てに何を見るのか…… お楽しみに!
無双ってたしかに楽しい。楽しいけど、そこに理由がないと嫌だなんて思うそこのあなた! 是非この小説を呼んでください! 「調子に乗った転生者を痛めつける」の精神で、転生者たちがバンバン殺されていく。まずそこが爽快。 でも一番面白いのは伏線の回収の仕方! ──何が起こったの?!何でこうなったの? 見事なタイミングでその疑問を解消。すごーく鮮やかなんです。読む手が止まらない、続きが気になるってこういうこと。こんなのなろうでなかなか見ません。 無双の影にはキャラたちの努力があり、目的がある。だからこそ面白い。敵は一人じゃない。それぞれ魅力のある四つの勢力が互いの正義をぶつけて戦う。 キャラクターに魅力があるからこそ、どこを応援したらいいか分からない。みんなに個性があるからこそ、戦っている時に映える。 これぞ胸アツの王道ファンタジーじゃありませんか?!
どーも、カワウソ太郎という名のゴリラです。最初に言っておくと僕は脳筋ゴリラで頭が良くないため小説を読むとすぐに疲れてしまうのです、しかしこの作品は1話を読んでから最新話まで読む手をなかなか止める事ができず寝不足になる日が出たほどです。作者さんが整合性のあるハイファンタジーを求めた結果、強者には強者たる理由があり、神様側にも手違いではなく目的があり転生させるという読んでいて納得のさせられる展開。そして様々な陣営の思惑が絡まる事により生まれる重厚な世界観はまさに圧巻!そして随所に散らばる家族愛、本当に心動かされる素晴らしい作品です。しかしゴリラではこの作品の魅力を伝えきれません、これを読んだ人間の皆様にはぜひ新たなレビューを書いてこの作品の素晴らしさを広めて欲しいです。
★物語の基本構造にはいくつかある。例えば『大人の世界』と『子供の視点』もその一つだ★大人の世界は〝力〟の世界である。様々な利害関係が絡み合い、決して綺麗ごとだけではすまない。ある物は習慣と規則に縛られ己を殺すことに慣れ、ある者は利益追求だけに陥り、人としての誇りや尊厳も捨ててしまう。ある者はどんなに不利益な立場に追い込まれていても人としての尊厳を護るために自己を貫き通す。勧善懲悪と言う安逸な言葉に陥らないのが大人の世界だ★対して子供の視点と言うのはどこまでも徹底して『自分から見た世界をどうするか?』と言う事に集約される。なぜなら、若者は無知だからだ、世界に対して知らないことだらけだからだ。そしてそれが新たな残酷な現実をもたらすのである★主人公ソルトは生い立ちにおいて悲劇の連続である。だが彼が大人になる過程で悲劇はこれでもかと畳み掛ける。それでも前へと歩き続ける彼の姿が素晴らしいのだ
苦境は少年を傷付ける。 それ以上に少年を強くする。 しかし、峻厳なる世界は彼の前に立ちはだかり、その道の険しさを示す。 誓いと勇気がその身体を支え、一歩一歩確実に歩を進めていく。 道を違えることはない。 少年は、優しく見守る多くの心に後押しされているのだから。 多くの謎を秘めたまま、物語は進んでいきます。 主人公ソルトの行く道は王道。 分け隔てなく物事を見定め、弱きを助け悪を断つ。 本格ファンタジー、あなたも味わってみませんか?
先に申し上げる。姉萌えのボーイズには危険だ!ハマるぞ!!と、前置きはさておいて。この物語の最大の特徴は、世界観そのものはシステムありきで構成されている点と、キャラクターの豊富さにある。異世界。スキル。魔法と言った昨今のファンタジーとVRMMOでおなじみの設定を「ああ、そう言う世界なんだな」と読者に納得させるよう工夫されており、とても世界に入りやすい。そしてキャラである。多種多様なキャラクターが登場し、一癖ある能力や性格から、物語の世界へと誘ってくれるだろう。なろうファンタジーと純ファンタジーのハイブリッド。是非、御一読を!と、ここからは追記でゴザイマス。さて。この作品の後半の強みは、多種多様な能力者(ここでは敢えてそう書かせていただきます)。魔法やスキルの種類が、わんさかわんさか飛び出してまいります。いろんなキャラの総当たり戦です!
『逃げて!!』主人公の姉の声や、気持ち、その時の状況。全てを一言で表す言葉。無駄な飾りのない単純な言葉に見えるかもしれない。でも、それが逆に物語の味として引き立ててくれる要素にもなっている。飾らない言葉に裏付けされた緊迫の状況。少年は全てを失い、奪ったモノに対抗するための力を求める。これはただの復讐や冒険といった物語ではない、主人公の成長の記録でもあるのだ。はじめっから強いわけではない。でも、本来人がたいせつにしなければならない芯の強さを持っている。諦めない、くじけない。やることは遠回りになっても最後までやり遂げる。そんな主人公や彼を取り巻く支えてくれる存在との軽快なコラボがストーリーを引き立てて、臨場感を生み出す。一見価値のある作品です