評価:★★★★☆ 4
2028年東京、そこは神道系呪術教団と公安警察特殊部隊が日々抗争を繰り広げる魔都だった。
法では裁けぬ呪術犯罪に立ち向かうべく組織された公安は、決して人に知られる事なく教団の拠点と構成員を葬り去って行く。銃には呪いの弾を、
手榴弾には召喚術式を。そんな近代化された”現代呪術戦”の戦場に身を投じる一人の公安警官がいた。かつて娘を不慮の事故で失った男は、呪術戦の果てにいつか彼女と再会する日を夢見て戦場をひた走る。
そしてある任務の果て、遂にその時は訪れた。
植物の異形と化した娘と再会した瞬間、人生の歯車は再び動き出す。「全部パパが殺してやるからな」
裏切れ、殺せ、命を削れ。
全ては人でさえなくなったただ一人の愛する娘のために。古来より伝わる神木製の巨大人型兵器《ロボット》と共に父の孤独な戦いが始まる!法では裁けぬ呪術を武器に、男は東京のすべてを敵に回す――これは明けぬ夜を駆ける父と娘の物語。
魔都東京にて神道系現代呪術戦が幕を開ける!【★マークが付いているエピソードは挿絵イラスト付きです】
話数:全37話
ジャンル:異能バトル
登場人物
主人公属性
- 未登録
職業・種族
- 未登録
時代:未登録
舞台:未登録
雰囲気:未登録
展開:未登録
カルト教団と公安警察が激しい戦闘を繰り広げる東京で、公安警官の水鏡(みかがみ)幻也(げんや)は銃弾と呪詛が降り注ぐ中で任務に赴いていた。そこで彼は喪った娘であるかなえと再会し、彼女をカルト教団や公安の魔の手から守るために呪操槐兵〈御霊〉を駆ることになる――というのが主なあらすじである。呪術の禍々しい雰囲気と現代兵器の泥臭い雰囲気がほどよく混ざり合った戦闘描写は非常によく作りこまれており、そのメインである槐兵同士の戦闘は早い展開も相まって一文字も読み飛ばすことはできない。特に呪術を駆使して敵を追い込むのはロボット物の中でも珍しいものだと思われる。それが違和感なく機動兵器の戦闘に溶け込んでいるのは見事と言わざるを得ない。また、ストーリーには気付かぬところに思わぬ伏線が張られており、そちらでも読者を飽きさせないだろう。珍しいロボット物をお探しの方には是非おすすめしたい。