評価:★★★★☆ 4.3
古戦場や城郭を巡ったり、寺社仏閣や武将の墓を訪れたりと、歴女全開の坂本亮子は公募の末に歴史ミステリーの小説家としてデビューを果たす。しかしながら、喜んでいたのもつかの間、亮子は出版社編集の中岡慎一に容姿が坂本龍馬にそっくりだと指摘され、無理やりペンネームを坂本龍馬子と名付けられてしまう事に……。そんな坂本亮子改め坂本龍馬子は、破天荒な編集中岡と、小説の題材を探すべく、日本各地にある不思議な施設や怪しげなネタを求めて取材の旅へと赴いて行くのである。
一応、本格どたばたミステリーです(汗)プロローグだけでも読んで頂けると嬉しいです。
(2017年6月26日 Kan様からレビューを頂きました。本当にありがとう御座いました)
(2017年7月26日 成宮りん様からレビューを頂きました。本当にありがとう御座いました)
(2018年12月 羽野ゆず様からレビューを頂きました。本当にありがとう御座いました)
(2019年2月 一迅社様のメゾン文庫大賞に応募させて頂き、結果的には駄目でしたが、最終審査まで行き着く事が出来ました。ポイントではなく作品そのものを読んで評価して頂けたようでとても嬉しかったです。一迅社様ありがとう御座いました。
話数:全415話
ジャンル:
時代:未登録
舞台:未登録
雰囲気:未登録
展開:未登録
――歴史? 苦手!――推理小説? 読んだことない!それでもいいんです。大丈夫。本作は、新人賞を受賞した坂本亮子が出版社を訪れる場面から始まります。待ち受ける担当編集は、陸援隊隊長・中岡慎太郎にシンパシーを感じてやまない、中岡慎一。彼は亮子を、坂本龍馬に似ていると決めつけて……!!?なんといっても本作の見どころは、このふたりのユーモア溢れるやり取りにある。現代の龍馬&中岡が取材旅行に出かけたら、何も起こらないわけがない。奈良の大仏殿、埋蔵金探索、村上水軍を意識した城、里見八犬伝、邪馬台国などなど歴史好き垂涎の舞台で殺人事件が起こる! 起こる!!トリックもこれらの舞台を生かし、かつ本格ファンもうならせる出来栄えである。女性なのに龍馬似!? かつ鋭い考察力を持つ、ニューヒロインの活躍譚をとくとご覧あれ。次章は、あの徳川埋蔵金がテーマとか? ますます見逃せない!!
旅行に行ったような、楽しい気分が味わえます。旅情ミステリと呼ぶには、トリックがかなりしっかりと作り込まれていて、本格旅情ミステリと呼びましょうか。歴女全開の推理作家であるヒロイン……なんですが、坂本龍馬に似てるからペンネームは『坂本龍馬子』って、あんまりだよ……。体型を隠すためのロングスカートは、袴呼ばわり(笑)そんな彼女といつも行動を共にする編集者は中岡さん。かなり失礼な発言が多いですが、悪い人ではないかな?と思います。読みながら日本全国、あちこちの歴史探訪もでき、推理を楽しみ、何かと美味しい作品です。ぜひどうぞ、お読みください!!
歴史の謎が、現代の謎をも呼び寄せる……。ずっと探していた作品、ここにありました!本作は、坂本龍馬に外見が似ているという理由で、編集担当の中岡慎一に「坂本龍馬子」というペンネームをつけられた女流推理作家が、歴史と殺人事件の謎に挑む本格ミステリーのシリーズです。第1作は、山梨県の身延山などをめぐる埋蔵金ミステリーです。さて、この作品を読んだら、どうなるか……。全編を貫く、出版社編集の中岡慎一と、坂本龍馬子が繰り出すユーモアの数々に、笑わずにはいられないでしょう。そして、歴史のロマン溢れる旅情。おそらく旅行に出たくなるでしょう。そして不可能犯罪のトリック。必ず驚いてしまうことでしょう!本作は、本格ミステリーと、歴史ロマンが合流した希少な名作です。あなたも是非、この謎に挑戦してみてはいかが?