評価:★★★★☆ 4.1
小さな島国の王女サフィリアは孤独で、島の守護神獣のカイルーは退屈を持て余していた。
不思議な縁で二人は出会い、カイルーはサフィリアに割りきった関係、恋愛ゲームを持ちかける。「本気で好きになったら負け、関係は終了。後腐れはなし。──ねぇ、オレと遊ぼうよ」
「いいわ」互いに“流れ星”、“真珠姫”と呼びあい、偽りでも恋人のような交流を続けていたが、チャラいと思われたカイルーはどんどん一途になり、サフィリアはチョロいどころか一筋縄でいかなくて。
「オレとのことは遊びだったのか!?」
「あなたがそれ言っちゃう!? お互いが同意して始めた遊び(ゲーム)でしょう?」真実の愛に目覚めた男と愛を信じない女は根本的にすれ違っていた。
けれどサフィリアにフラれても、その闇を知ってもカイルーの想いは変わらない。「もう一度ゲームをしようよ。今度こそサフィリアに心から愛してると言わせてみせる。キミが負けたら、オレのことを名前で呼んでくれ」
「反省したのに性懲りもなくゲーム? 絶対に言わないわ」二人の攻防は続くかと思われたが……。
「サフィリア、死んでもキミを愛してるよ?」
────遊びから始まった恋は思わぬ方向に進んでいく。
※死別する描写があります。
無断転載厳禁 作者:銘水
話数:全21話
ジャンル:
登場人物
主人公属性
- 未登録
職業・種族
- 未登録
時代:未登録
舞台:未登録
雰囲気:未登録
展開:未登録
国の外れにある塔に軟禁され、自由に外に出られないお姫様サフィリア。母の形見である魔法の鏡を通して美しい景色を見て、キャンバスに描く日々。ささやかな楽しみは絵を描くことと、時折妹が訪ねてきてくれることだけだった。そんなある日、鏡に映りこんだチャラい青年がサフィリアの部屋に飛び込んできた!文字通り鏡を通り抜けてサフィリアのもとに来たのだ。そして見た目通り女遊びにはまる青年は、サフィリアにゲームを持ちかける。かりそめの名前で呼びあうこと。先に好きになった方が負け。名前を告げて告白する。突拍子もないゲームを持ちかけられて、サフィリアの答えはーー。二転三転し、先が全く読めない展開の数々。サフィリアと謎の青年は恋に落ちるのか。甘いだけの恋物語に飽きた方、読んで後悔はしません。とてもオススメです。
最初はタイトルから、白雪姫をもじった内容だと思っていたの。それが読み始めた最初のところで、衝撃をうけたのです。なんと、物語の始まりから絶望が見えていたのだから。その後に続く話は、小さな島国の王女サフィリアと島の守護神獣のカイルーとの、恋のゲームの話になり、そこから紆余曲折が起こっていく。そして、恋愛ゲームだったはずが、復讐譚や推理ゲームへと変わっていった。最後のところで、また衝撃を受けました。本当に驚かせるのがうまい作者様です。どうですか?気になりませんか?気になった方、どうぞ読んでみてくださいな。