呪われた聖女の娘 完結日:2019年5月26日 作者:かなん 評価:★★★★☆ 4.2聖女の娘、アリーサは呪われた娘だった。 世にもおぞましい顔を持った彼女は、僻地で母親と暮らしていた。 ある日、呪いのことを知らされた娘は、他の聖女の息子と会うことになり――。 ※作者サイトでも公開してあります。 話数:全21話 ジャンル: 登場人物 主人公属性 未登録 職業・種族 未登録 時代:未登録 舞台:未登録 雰囲気:未登録 展開:未登録 その他要素 呪術 成人の儀式 親と子 注意:全年齢対象 なろうで小説を読む
この話を読んで、昔読んだ田辺聖子さんの『今昔物語』に書いてあった事を思い出しました。仏教で言う『愛』とは、貪欲に求めるもので、自分勝手な欲望の一つになるとかそんなカンジだったかな。聖女である母が、昔浄化したはずの呪い。その呪いに蝕まれた娘を、母は世間から隔離し、浄化し続ける。閉じられた楽園に訪れるのは、聖女の加護を持ち、娘の真の姿を見ることが出来る一人の少年。どちらもが娘を愛し、護ろうとするけれど、それは娘への救いでもあると同時に呪いでもあった。このお話、呪いを解くのは『真実の愛』…なんて、おとぎ話ではありません。そして、呪いが解けた時。今度は別の『何か』に娘は囚われた…なーんて、ね?