評価:★★★★☆ 4.1
“普通の世界”の代表者。
“権力の世界”の代表者。
“財力の世界”の代表者。
“暴力の世界”の代表者。
同じ現代社会に生きる人間でもまるで違う世界を生きてきた4人の人間、一般人女性・砂漠の国の王・カジノ王・マフィアのボス──彼らが何者かの手によって異世界に送り込まれてしまう。
そこは人間の“歪み”を具現化した世界で、現代社会に潜む闇と向き合いながら数多の戦いを潜り抜けつつ“歪み”を浄化していくことになる。
腐った大地が広がる世界から始まり、砂漠の世界にゾンビ蠢く病院の世界、廃れた遊園地の世界とありとあらゆる恐ろしくも幻想的な世界を旅していく物語です。何故彼らはこの世界に送り込まれたのか、“歪み”を浄化していった末には何が待っているのか、彼らの繋がりはどう変化してゆくのか──
ヒューマンドラマという名のコメディっぽいラブコメのような冒険ものです。
全29話完結済。
登場人物
主人公属性
- 未登録
職業・種族
- 未登録
時代:未登録
舞台:未登録
雰囲気:未登録
展開:未登録
国王とOLとカジノ王とマフィアのボスが死んで異世界に転移して人間の抱える問題と向き合っていくストーリーになっています。異世界転移とひとくちにいってもそこに意味かあって、ラストでなるほどとなりました。沢山の世界を渡り歩いていくファンタジー作品のようで社会問題を捉えて考えさせられ、先が気になって読み進めていき最後にはよかったと満足感を得られます。キャラクターのかけあいが甘白く、とてもシリアスな場面でもくすりと笑えることができました。惜しいのは話が短いことでしょうか、もっと多くの世界を見たかったですが、一話一話がボリュームあるのに展開が早くて飽きないのでこれでよかったのかもしれません、
とある世界の「歪み」を正すために、4つの世界の代表者が呼び出され一堂に会する―――。そんなあらすじがまず惹きつけます。さらに彼らが向き合うテーマとなるのが、水質汚染など人類が向き合わねばならない諸課題であり、それらをファンタジックに読者が触れやすく描いています。カテゴライズしてしまえば異世界転生(転移)のジャンルに入る本作ですが、独特で考えさせられる世界観は覗いてみる価値があると思います。