評価:★★★★☆ 3.7
☆本編完結済み――――番外編を別作品として執筆中
――俺が生まれた意味って、なんだろうな。
異世界転移を果たした高校生アキトは到着早々、最弱の烙印を押される。
その場の流れで魔王の討伐に挑むことになったが仲間になるメンバーが悉く女性であることに不安を隠せないアキト。装備も最弱、スキルも最弱。おまけにパーティでも最弱。彼が異世界に呼ばれた理由とは……。
――俺は、力が欲しかったのかもしれない。人を守れる力が。
一方で異世界転移を果たしたもう一人の主人公シグルド。
彼はスキルを自由に創造出来る能力を駆使して転移前の記憶に苛まれながらも魔剣の収集に勤しんでいた。
最弱の男アキトと最強の男シグルド。
2つの物語が交わる時……時は動き出す。
それまでは寄り道満載の冒険劇です。
なお、チートとヘタレの物語で略称はチータレです。
基本毎日更新致します。
毎作2000文字程度なのでちょっとした空き時間にどうぞ。
【以下救世編(第二部)あらすじ】
――両親が見捨てなかった世界を息子の俺が見捨てるなんてありえねぇ。
――俺はこの世界を救う、それが俺の生まれた意味なんだ。
自分の出生の秘密を知ったアキトはかつての英雄達を仲間に加え、世界を救うために剣を振るう。
物語は世界創造の神を倒すための戦いへ。
話数:全516話
ジャンル:アドベンチャー
時代:未登録
舞台:未登録
雰囲気:未登録
展開:未登録
500話を越える超大作ですが、キャラクターの紹介や変化が細めに紹介されているので、途中からでも読み易い作品です。また各々の視点や歴史にまで丁寧に描かれているので、思わず感情移入してしまうキャラクターがいるかも。“大切なものを守りたい”と心に誓う2人の主人公シグルドとアキト。しかし想いは同じでも、失ったものの大きさから物語が始まるシグルド。一方得たものの大きさから守りたい気持ちが芽生えたアキト。スタート地点が真逆の2人、それを取り巻く仲間達が邂逅を遂げた時、隠された謎が解き明かされ、それぞれの成すべき事へと向き合っていく・・・出逢い・選択・自分で決めた事、全ての人に当てはまるとは限りませんが、人生の中で経験済み、またはこれから経験することの大半がこの物語に描かれています。もしあなたが心に迷いを持っているのなら、物語の中にそれを吹っ切るヒントがあるかも。
1年以上毎日更新を続けていた超大作が、ついに完結しました。500話を超える話数に、面食らう方もいるかもしれませんが、ご安心を。1話1話それぞれに見所が含まれているため、少しずつ読み進めても毎話楽しめます。ただ早く続きが読みたくなって、一気に読み進めてしまうかも?(笑)読み進めていくと、前の話との繋がりが非常に綿密で、1話1話も面白いのに物語を通して見ると更に面白いという、そんな構成になっています。この傾向は、物語に登場する沢山のキャラクターたちにもいえます。今その場にいる1人1人は、いずれも魅力的です。しかし、その1人1人が過ごしてきた人生があって、それを踏まえるとその子たちがより輝いて見えます。作者がどの子も大切に思っているからこそなのでしょう。読んでいくうちに、アキトやシグルドたちのことが大好きになっていることでしょう。そんな素敵な面々に、会いに行ってみませんか?
アキトの物語、そしてシグルドの物語が複雑に絡み合って1つの物語が形成されています。シグルド編で出てくる登場人物や設定がアキト編でも出てきて「あ、これって!」という発見があり、とても面白いです。シグルド編のバトルシーンでチートを楽しめ、アキト編のバトルシーンでは手に汗握る熱い戦いが楽しめます。第二部の救世編ではシグルド編最終章で明かされた真実を元にアキトが仲間達とともに奮闘します。その途中にいくつもの恋愛シーンがあり、ドキドキしたり、もどかしくなったりとこの作品は本当に読む人を作品の世界に取り込んでくれます。また、本文自体も凝りに凝った読みにくいものではなく、大変読みやすいので500話以上も話がありますがスルスルと読めてしまいます。チートが好きな方も手に汗握る戦いを求める人も誰もが楽しめるこの作品をぜひ読んでみてはいかがですか?