評価:★★★★☆ 4
地球から異世界に転生した俺は、その地で剣と魔法を20年修行して勇者となった。
さらに他次元からの侵略者どもと30年に渡って戦い、遂にこれを殲滅する。
その最終決戦で死に瀕した俺は、世界を守った褒美として過去の地球に再転生させてもらえることになったんだわ。
1960年代の日本に再転生し、そこで自由に生きていくことが出来るようになった俺が3度目の生で選んだのは「野球」だった。
やっぱ敵を殺さずに済む闘争は最高だよな。
少なくとも野球に於いては魔法を封印した俺は、努力と知力で野球の道を究めんとする。
ま、まあ少しはチートも使うけど。
それにしても昔の日本には馬鹿や理不尽が多くて苦労するぜ……
話数:全139話
ジャンル:
登場人物
主人公属性
- 未登録
職業・種族
- 未登録
時代:未登録
舞台:未登録
雰囲気:未登録
展開:未登録
スポーツ無双のロマン小説。 しかしこの作品は誇張はあるが、野球に限らずスポーツ界の、闇に焦点を当てた作品だと私は思います。 特に70年から80年代における野球のレベルの低さは、目に余るものがあります。 それに比べて、格闘技や体操は黄金期を迎え、メダリストやチャンピオンを多数排出しました。 その違いは「効率的なトレーニング」の一言に集約されます。 体操や格闘技は、命に関わる危険なスポーツです。 ですから、早くから効率的で安全なトレーニングを貪欲に研究した結果、黄金期と呼ばれる栄光の時代を迎える事が出来ました。 それに比べて野球やサッカーは、目に見える危険が無い為、研究が疎かになり、更に団体競技故に、安直に軍隊経験者の素人に主導権を渡した結果が、日本の団体競技の発展の遅れに繋がったと常々思っています。 この作品はその矛盾や暗部に切り込みを入れた作品です。
誰もが一度は夢見た(妄想した)ストーリーがここにありました! 自分は投手ではなかったので、マウンドに上がる機会はなかったのですが、エースとして相手打者を完全に抑え込むという妄想はよくしていました。 そこまでではないですが、こんな感じのコーチや先生、番長的な同級生もいました。当たり前だと思ってましたが、今思うとおかしかったのかもしれませんね。そういう時代だったのでしょうか。 神田君には、自分にできなかったことを全て実現してもらってる気がします。弱きを助け、強きを挫く。作者の小説はいつもハッピーエンドになるので読んでいて安心感があります。いろいろ気付かせてくれるのも、読んでいて楽しめるところです。野球経験者でなくとも、楽しめる小説ですね! 神田君どこまで行くのか、今後の展開を楽しみにしています。