評価:★★★★☆ 4.3
「ことのは文庫」より書籍化が決定しました!!!
帝都で職業婦人をしている朱莉は、ちまたを騒がす怪異に襲われているところを黒髪の秀麗な青年に救われる。しかし青年は朱莉に跪くなりきらきらした顔で言ったのだ。
「僕のご主人様になってください!」
彼は神魔魍魎が書物に綴られることで奉られた存在、言神(ことがみ)だったのだ。朱莉を主に選んだという青年言神、智人に言いくるめられた朱莉はとある社の管理人をすることになったが。その社はどこからももてあまされていた問題山積み社だった!物語嫌いの朱莉が、一癖も二癖もある神様たちに振り回されたり振り回したり手なずけたりする大正風浪漫ファンタジー!
話数:全32話
ジャンル:
時代:未登録
舞台:未登録
雰囲気:未登録
展開:未登録
注意:残酷な描写あり
瓦斯灯の明かりも眩しい帝都にて、モダンガアルが闊歩する。 洋の文化は日々浸透し、江戸は遠くなりにけり。 けれども全てがそうでもなく。 時には人智及ばぬ怪異も出没する。 それを払うは活動弁士。 物語に宿る言神を使役する異能者。 けれども。 けれども。 主人公は別にその弁士ではなく。 どころか物語にも興味は無く。 むしろ物語が嫌いときているのです。 これでどうやって活躍しろと。 ただの一般人じゃないですか。 おっと、ご懸念には至りません。 とある事件に巻き込まれ、彼女は一人の言神に助けられます。 なし崩し的に彼の主となり、平和な日々は終わりを告げます。 それは同時にこの物語の始まりです。 和と洋、物語嫌いの人間と物語の化身たる言神、脅かす怪異と守る弁士ーー対照的なファクタの中には、作者と読者たるあなたも含まれて。