評価:★★★☆☆ 2.5

 日本橋の人形町にある古びれたビル。
 レンガ調の外壁のタイルは、雨や埃などの浸食により、色あせていて趣きがあり、三階事務所入り口の、すりガラスのはまった扉は、閉まる時にバタンと独特な音を立て、それが何とも言えません。
 事務所の中も配管が剥き出しで、少しだけ照明も暗く、ひと昔前の、忙しい時代に建てられた雰囲気が漂ってきます。
 あくまでも、部屋の真ん中にある、真っ赤な来客用ソファーを除いてですが。
 そう、ここはアルクイン拝み屋探偵事務所です。
 所長のベネディクトさんと、蒼と、わたしと、お手伝いの静香の、たった四人で頑張っていた小さな祓い屋です。
 忙しい時など、社員総出で、遅くまで霊を追いかけまわしていました。
 そんなわたしたちを労ってか、ベネディクトさんはよく食事に連れて行ってくれました。
 小さいけど、みんな実力もあり、自分の意志で仕事をこなし、互いに支えあい、祓い屋という仕事を誇っていました。
 わたしはこのアルクイン拝み屋探偵事務所が大好きでした。
 だから、きっと、依頼に来る皆様も、好きになってくれると思います。
 わたしは、折坂 砂那。
 もう、わたしはそこに居ないけれど、きっと、ここのメンバーは満足する結果は出してくれます。
 だから、アルクイン拝み屋探偵事務所にお尋ねくださいね。


話数:全26話
ジャンル:

登場人物
主人公属性
  • 未登録
職業・種族
  • 未登録

時代:未登録
舞台:未登録
雰囲気:未登録
展開:未登録

その他要素
注意:全年齢対象