評価:★★★★☆ 4.1
マーティン家に長年仕えるメイドのマリー。
当主アランのお手付きである彼女に恋い焦がれているのは二男オディロン。
アランとマリー、そしてオディロン。
そこにアランの妻、イザベルを巻き込んでドロドロの四角関係となる……のか?異世界金融本編とは関係あったりなかったりします。
※この小説は、アンリさん主催の「クーデレツンジレドンキュン」企画参加作品です。
話数:全4話
ジャンル:
登場人物
主人公属性
- 未登録
職業・種族
- 未登録
時代:未登録
舞台:未登録
雰囲気:未登録
展開:未登録
注意:R15
私は、いち作家として嫉妬しました。筆者の溢れるばかりの表現力、構成力。魅せる力。紹介せずにはいられない。本作は、ランキングにも常連の『異世界金融』のスピンオフ作品。メイドのマリーと主人公の次男オディロンのストーリー。一途に幼い頃から愛する年上の人。父の愛妾である彼女を身請けするために金貨100枚を集める冒険。少年は大人に成長してゆく。
朝起きた時、彼はまだ子供だった。昼にその姿を見た時は、あどけなさが残っていた。そして、夜寝る前にはその腕の中にあった。エルフ ──悠久の時を生きる種族。故に時の進みは平等ではない。そんな彼女にとっては人の一生は一瞬の瞬き、もしくは一夜の夢。単なる気紛れなのか、それとも ──「僕はマリーが大好きだよ」今の私には大事な人がいる。その人の名は ──ある人が私を身請けしてくれると言う。金貨にして百枚。途方もない金額。それでも、その人は私の為に全てを投げ出し、ただ私の為だけに将来を決める。氷の仮面の裏側には小さな亀裂があった。「マリー、これを見て欲しい」そっと取り出される別名エンゲージメタル。形状は当然指輪型。白魚のような彼女の指にはきっと映えるだろう。その結末は ── 指輪だけが知っている。
私本人クールキャラは大好きです。 周りには常にクール、だけど自分だけに別の一面を見せてくれる、そんなキャラに萌えます。 ぶっきらぼうに顔を赤面しながら甘えたいけど素直に甘えられない姿。 自分にだけ理性を取り払って見せてくれる鬼畜な一面。 二人っきりの時だけは二重人格のようにデレデレに甘々。 他にもクールキャラが好きな人の数だけ好きなデレの表現は数々ある事でしょう。 共通する萌えは自分にだけは見せてくれる普段と違った一面。 今作ヒロインのエルフさんは推定100年以上の奴隷生活で心の芯から冷え切ったクールキャラ。 その氷のような心を溶かすのはヒーローが10年以上の歳月をかけた熱意。 永久凍土のように分厚い氷を突破したデレの形が待っています。 クールキャラが一人静かに消えます。 クールキャラ好きな私が祝福する心の変化です。 ヒロイン最後の一言に心が震えました。