評価:★★★☆☆ 3.4
恋と青春の音が弾ける―― 切なく美しいラブストーリー
どこかで聞いたことのある音だ。ある日、立花由香は、ショッピングモールの広場でのピアノの演奏に足を止めた。演奏をしていたのは、タキシード姿の男子。その姿を見た、由香の胸はふいに高鳴る。その演奏に聞き入っていると、どうしてか懐かしさが込み上げてきた。胸の奥に詰まる思いの正体の理由を分からぬまま、由香はその場を離れるのだった‥‥
懐かしい音楽の記憶、漠然と胸に広がったその気持ちの正体は‥‥。
これは、淡く切ない、恋と友情と青春の物語。
※すでに書き終えている作品なので、毎日更新していくつもりです!
このサイトに他の作品を投稿する前に書いていた処女作です。ぜひ、読んでください。
「カクヨム」にても連載しております(同時進行)
話数:全41話
ジャンル:
時代:未登録
舞台:未登録
雰囲気:未登録
展開:未登録
由香はショッピングモールで演奏していた男性に興味を持つ。そんなある日、文化祭のピアノ演奏の代役を任されてしまう。練習のため、ピアノ教室で練習しようとすると、ショピングモールで見た男性と出会った。その瞬間、二人の物語がクレシェンドのような展開になっていく。奥が深い。特に、ピアニッシモという言葉が心に響く。この小説を一言で表すなら、「読む音楽」だろうか。登場人物が織りなす物語はまさに旋律だ。読んでいくうちに、だんだんとpianissimoの世界に没入してしまう。奏でる青春ドラマ。ぜひ、お読みいただきたい。
高校最後の文化祭。代役として回ってきたピアノ演奏。偶然の巡り合せが全ての始まり。思えばこれまでは成り行きの人生だった。無難に過ごし、他人に誇る事は何もない。でも、それで良いと思っていた。あの日、ショッピングモールで聴いた演奏。その時から何かが変わり始める。大それた事など何もできない。今の生活を壊してまで何かをしたいという訳ではない。── それでもピアノの存在が二人を引き合わせる。次第に惹かれ合いながらも中々前に進まない、もどかしくも甘酸っぱい関係。些細な恋心が高校最後の生活に彩を与えていく。どこか懐かしく、忘れられない青春ラブストーリー。ただ、柔らかく繊細に。 ──それが、Pianissimo