評価:★★★★☆ 4.3

――お山のヌシは ケモノビト
     行けば帰れぬ 口のなか――

 “お山”の中程にある洞穴、その先に結ぶ庵に、巨大な斧を持った男が訪れる。
 名前は、|黒曜《こくよう》。あちこちをさすらう傭兵――ヤトハレである。
 迎えたのはお山のヌシ。狼のケモノビトで、名をりんという。

 黒曜は、山からケモノビトを攫い、対価の供物を払う風習のある村から、とある依頼を引き受ける。
 それは、りんに奪い返されたケモノビトの娘を取り返してくれ、というものだった。
 相対する二人だったが、戦いの中で互いの心が交差し、黒曜は真実の一端を知る。そして、自分を騙した村を潰すべく、りんと共に山を降りるのだった。

 麓の村。そこには、彼らの想像を絶する惨状が待ち受けていた。
 激昂する二人。
 鬼さながらの豪腕を振るう黒曜。
 狼の様にしなやかに、鋭く舞うりん。
 そして、りんの思いに“お山”が応える時――。

 りんと黒曜、そしてふうの三人が、隠れ家生活を楽しみながら、お山の獣やあやかし、時にはヒトの頼みを解決していく。
第五回書き出し祭り総合二位「ヌシの庵の無頼客 〜お山のゆるり隠れ家生活〜」。

――和風ファンタジーの扉は、洞穴の先の庵にある。


話数:全38話
ジャンル:

登場人物
主人公属性
  • 未登録
職業・種族
  • 未登録

時代:未登録
舞台:未登録
雰囲気:未登録
展開:未登録

その他要素