評価:★★★★☆ 4.2
※【後編】「三巴の転生者編」も連載中です!(作者名、シリーズ名のリンクからご覧頂けます)
※タイトル変更しました。旧題:「憑依彼女と死神と呼ばれた転生者」その日、不幸な人生を送っていた三人の男が女神によって異世界に転生した。
その一人、主人公の真人は事故で亡くなり、雪という不遇な人生を歩む少女の中に転生した。
女神の話では、この少女は間もなく死に、その亡骸を使って転生すると言うのだ。
共に生き、情も移り、やがて特別な感情が芽生え始める真人。そして、いざ雪が亡くなるその時……常人では耐えうる事の出来ない残酷な運命が二人を襲う。
凄惨な最期を迎えた雪。
真人の積もりに積もったフラストレーションは爆発し、心の壊れた死神が戦国の異世界の地に誕生する──これは、目的も信念も無かった主人公が異世界で雪と出会い、様々な武将や亜人達の中で成長し、その歪な価値観に変化を生じさせていく物語。
其々が思う幸せを求めて三人の転生者の運命は絡み合い、やがて物語は意外な結末へ……※本作はアルファポリス様でも改訂版を連載しています。
話数:全69話
時代:未登録
舞台:未登録
雰囲気:未登録
展開:未登録
世界観が独特、他の転生モノとは一味違う、といった内容のレビューが多く書かれていたので、面白そうだなと思い読みましたが、正直期待はずれでした。確かに世界観はファンタジーと歴史のハイブリッドという他に無いものでしたし、転生方法も独特でしたが、それだけです。ストーリーの展開としては人間不信の主人公がチート能力で無双するという、盾の勇者やありふれの全盛期に流行っていた一昔前のなろう小説そのままで、テンプレなろう小説に食傷気味の自分としては読んでいて苦痛でした。続編の方も半年以上更新が止まっていますし、どうしても気になる方は序盤だけ読んで「こんな世界観もあるんだな」と感心してからブラウザを閉じるのが良いと思います。
この作品の異端なところは転生のしかたが全く別物ですね。主人公は2度、死を体験することになります。ここを深く掘り下げるとネタバレになりそうなので……これはテンプレな転生方法とは全く違う……それでいて転生方法だけではなくしっかりと世界観が作られている作品だと思います。もしテンプレ転生に飽きがきた人……ぜひこの作品を読んで欲しいと思います!
いつもの転生なら人間の姿や人外で転生する話しを見ますが、これは憑依という新しい感じの理屈屋の主人公と死ぬ運命にあるヒロインの物語です。私は、こういう言葉で論破する主人公は嫌いじゃないですよ。このままドンドンと伸びてほしいですね。私は、この物語に賭けてもいいですよ。皆さんに言います損はさせませんよ。簡単なレビューですが、素晴らしい作品なのは変わりありませんので覗いて見てください。
よくある系かな?って思い読み続けると、設定がとても斬新で面白く、心理描写や言葉遣いなどがとてもよくて見応えのある作品です!そして、文が読みやすい!読んでて、何故かあまり疲れずに、すらすら読めます。内容も伝えたいことなどがよく詰まっていて、何かなろうで良作が読みたいと思うのなら是非、この作品を読んでいただきたいですね!そして、読んでいて小説を書こうと思う人にとっても、書き方が勉強になりますので、この作品は是非読まれて欲しいですね!
本作品は非常に憂鬱な展開からスタートするのですが…作者様の圧倒的な心理描写力、巧みな言葉選びにより登場人物に感情移入させられてしまいます。胸を締め付けられるのにどんどん読み進めてしまう。それは何故か?語弊力の無い私には美しい文章だからとしか言えないのが悔やまれます。人は悲しみの籠った短調に惹かれるのと同じ原理ではないでしょうか。第一楽章にあたる転生の経緯が最も重要な主題となっています。第二楽章に入り癒しと逆転劇が繰り広げられ、読者に救いの手が差し伸べられます。フィナーレはどんな展開を見せるのか?この作品がなろう小説の新たな可能性を示してくれます!是非ご一読を!
あらかじめ言って置くと、物語最序盤は非常に鬱展開です。ヒロインの少女のあまりに過酷な生活、仕打ちには見ていて非常に辛いかもしれません。しかし、ある事をキッカケに状況は一変。逆転劇がはじまります。「高く高く跳ぶ為には、一度しゃがまないといけない」……つまりはそういうことです。そこから先は、ブレーキなし!圧倒的なスピードと爽快感のある逆転劇はクセになります。作者の技量も高く、文章に稚拙さが見られないのでストレスもあまり感じません。日頃疲れてフラストレーション溜まってる人に見てほしい、ストレス発散できる作品だと思います。
これは大変だ。よくある異世界転生物とは一味違うぞ。転生の段階から凝った設定になっている。「ハイ、死んだので転生しま〜す。」ではない。転生するまでの間が物語の重要な核となっているのだ。3人の転生者。バラバラの物が一つにまとまって行く心地よさ。テンポの良い文章の中には沢山の伏線が張り巡らされている。読めば読むほどハッとさせられる展開。時間を忘れるほど夢中になること間違いなしの作品となっている。
ファンタジーと言えば想像するのが、中世ヨーロッパなどの世界です。そして和風ファンタジーも同様、江戸時代や戦国時代を想像します。中華ファンタジーと言えども、大体は春秋時代や三国時代などが大半です。この作品は、それらを掛け合わせて数段上へと昇華されたと言っても過言では無いでしょう。今の所、中華ファンタジーは出てはいませんが、この先の展開はまだ誰にも分かりません。それと、歴史上の登場人物が出てくる事も魅力の一つです。それも、ファンタジーらしく史実とは異なる姿で登場します。家康が女性だったり。それらの有名な人物達が、もしも同じ時間軸に存在したら!?もう、言うまでも無いですね……!私は、敢えて主人公の事は言いません。それを確かめるのは……皆さんです!涙あり、笑いあり。もちろん、カッコいいシーンもあります!主人公の生き様……是非、皆さんの目でお確かめ下さい!
すでに何人もの方が書かれていますが、主人公が一度命を落として転生し、肉体を得るまでの展開が、ありそうでなかったものです。 またチート能力発現後もその力を使って無双するのではなく、自らの理想を追い求める姿も、ありそうでなかった形ではないでしょうか。 さらに、歴史上に実在した偉人たちとファンタジー世界の住人たちを同時に登場させ、違和感なく溶け込ませてしまう手腕は、まさに豪腕。 作者の好きな要素をこれでもかと詰め込み、決してクドくならない程度に絶妙のバランスで仕上げた作品です。 異世界転生チート物語の新たな可能性が、ここにある。
特長1:【秀逸な転生描写】 異世界転生モノですが導入から異色です。 主人公は、ある少女の中に憑依という形で転生しますが、ある悲劇が……。 その切ないエピソードの末に本当の意味で転生を果たすのですが、これだけでも1本の短編として成立するくらいの悲哀が味わえます。特長2:【類を見ない世界観】 舞台は「戦国×ファンタジー」という独特のパラレル世界。そこには徳川家康、安倍晴明といった偉人が息づき、さらに亜人や魔法も共存する個性的な世界観です。特長3:【優れた文章力】 筆者の文章能力はかなり優秀。かといって難解な言葉をむやみに使わず、読みやすく工夫されている点は読者に無用なストレスを与えません。 最後に1つ。本作では良質のイチャラブも展開。特にヒロインが徐々にヤンデレ化していく様は個人的にオススメ箇所です。以上、文字数が足りずに泣く泣くポイントを絞って紹介させていただきました。