評価:★★★★☆ 4
これは、人型の妖怪が多数暮らす、近未来の話。
心を読む妖怪サトリこと、佐鳥真吾は国選弁護人を生業としていた。
ある日、殺人を犯した天邪鬼の少女を弁護することになるが、その心を読むと、無実を訴えている。“心はウソをつかない。彼女は犯人じゃない!”
サトリは、少女の濡れ衣をはらすことを誓う。
しかしこの事件、誰が見ても有罪というシロモノだった。
検事から次々と出される、不利な証拠、厳しい証人。
当の少女が喋れば、自爆とも思える証言が飛び出す始末。“それでも……決して諦めない!”
はたしてサトリは、少女を救えるのか!?
逆転に次ぐ逆転のローファンタジー、ここに開廷!!
話数:全22話
ジャンル:法廷ミステリー
時代:未登録
舞台:未登録
雰囲気:未登録
展開:未登録
主人公・佐鳥慎吾は妖怪の弁護士である。そして、それと同時に彼は、妖怪のサトリでもある。うん……妖怪サトリなら、人の心が読める時点で、弁護士としてはもぉ最強じゃん。なんて思ったら大間違い。この作品でのサトリの技能と言うのは、相手との同意があった上で、心が通っていないと、心は読む事が出来ないのだ。故に当然、弁護するに当たっても万能と言う訳ではない。そんなある日、裁判所から一通の弁護依頼が届く。そして、その弁護すべき相手は、殺人を犯したとされる天邪鬼の『雀鈴』と言う女の子。佐鳥は、この天邪鬼と言う捻くれた性格の妖怪と心を通わし、彼女の無実を証明できるのか!!さぁ、この後どうなるかが気に成ったのなら、後はページを開くだけです。このレビューを読んだ時点で。貴方には、この裁判の傍聴席に座る権利を得ているのですから♪是非とも、この機会に読んでみて下さい♪
今から僕が語るのは、この作品の敵サイドです。主人公はほとんど語りません。何故なら彼の魅力はまだ本編で全てを語りきれていない段階だから。 しかし、敵役を語るなら今くらいが一番ちょうどいい! だから語る! ここでレビューする! 登場人物は妖怪! 人外! そして舞台は裁判所! 主人公はサトリの弁護士。真実を追い求める若きイケメン。 対して敵役は、クッソむかつく兎の検事! 皮肉屋、毒舌、高慢ちき! 三拍子揃えて煮詰めて濃縮して全力で圧縮した末に生まれたような最高の検事です! 彼のような敵がいてこそ、裁判ものというのは映えるんです。まだ作中では裁判こそ終わっていませんが、序盤での彼の狡猾さ、彼が与えてくるフラストレーションは、一見の価値があります。 皮肉な観点かと存じますが、この『ウザ耳』に対して弁護側がどのような反撃を見せてくれるのか。楽しみにしていますとも~!