嗚呼懐かしき”昭和50年代”の子どもたち 完結日:2019年6月25日 作者:水源 評価:★★★★☆ 4.1まだまだちょっと田舎な場所では自然が残っていた昭和50年代の少年たちの日常をのんびりと書いていきます。 同年代の人たちがウンウンそんなことも有ったよねーと思ってもらえればうれしいです。 話数:全40話 ジャンル: 登場人物 主人公属性 男主人公 職業・種族 未登録 時代:昭和 舞台:未登録 雰囲気:未登録 展開:未登録 その他要素 おっさん おばちゃんホイホイ ベッドタウン ほどほど田舎暮らし 千葉県印旛郡印西町 印西ニュータウン 思い出 日常 木下 注意:R15 残酷な描写あり なろうで小説を読む
良き日の思い出が蘇る。親しい仲間との思い出、私をあの日へと誘ってくれる。ラムネ、チューペット、うまい棒。揺すって起こした駄菓子屋のおばあちゃん。嘘のように高く舞い上がるゲイラカイト。カメラでは写しきれないあの日の光景。くる日もくる日も集めたビックリマン。浪漫溢れたあの頃。兎を追いかけたりはしなかったけど。白いシャツを真っ黒に汚して遊んで。夕べに蛍を追いかけて。春はまた来る。しかしあの日はもう来ない。なんでもないような日々がやけに懐かしい。まちがいなくそれは宝物だろう。地図からは消えても私達の記憶からは消えない。
小学生の頃の記憶は、何故か夏の日の出来事が多い。夏休みという一大イベントがあるからだろうか。 いや勿論、それ以外の季節の記憶もあるのだが、それでもその記憶たちも、夏の強烈な陽射しのような光に彩られていることが多い。 一律、眩しく輝いていたからかも知れない。 誰にでもあった懐かしい記憶、様々なワードが自分に合わさるかのようにして、各々の胸に甦るはず。 ドロケイ……(捕まったフリをして『牢屋』に近づき、監視を欺いて仲間を助けた……) チューチュー……(半分に折って分けるんだけど、吸い口のある方が量的に多いんじゃないかと取り合いになった……) ゲーラカイト……(親父がイキって、指の腹の皮をズル剥けさせた……) たまには振り返るのもいい。 あの日の自分が、今の自分に少しだけ元気をくれる。
◆老若男女誰もが「古き良き時代」を記憶の宝箱にしまっている、自分が活き活きとしていた瞬間だ◆そしてそれが40代前後の諸兄なら、アナログからデジタル、バブルの名残りから就職難など、激動の時代をうねりながら生きており「古き良き時代」の記憶は黄金色に輝いているはず◆万引きに次ぐ万引きと少子化で駄菓子屋が生計を立てられない現代社会と違い、店のばあちゃんが満面の笑顔で迎えてくれたあの頃を思い出すと胸がギュンと締め付けられる、ギュン!とだ◆筆者の狙いはそこにあるのだろう、回顧の羅列・・・それは当たりだ、共感する者は必ずいると言いたい◆まだ文字数は少なく全体像は見えないが、先付けの期待値で記す事とする。願わくば「あった、そんな事あったよ」と、いつまでも読者の共感で溢れる小説であって欲しい。